※B型肝炎ウイルスは、血液、精液、先走り液だけでなく、唾液にも存在するため、オーラルやキスでも感染の可能性がある。
※B型肝炎ワクチンは初回、初回から1ヶ月後、初回から6ヶ月後の3回の接種が必要
※感染力が強く、感染している人と密な接触で感染することがある。
※A型肝炎ワクチンは初回、初回から1ヶ月後、初回から6ヶ月後の3回の接種が必要
※感染力が強く、感染している人と密な接触で感染することがある。
※予防のためのワクチンはありません
※ワクチンの料金、接種可能機関はV.P.D for MENにてご確認いただけます。
B型肝炎ウィルスはHIVに比べてかなり感染力が強く(日常接触でも感染する)、コンドームでは完全に予防できません。そこで効果的と言われているのがワクチンです!
ワクチンを接種することにより、HIV非感染者では95%前後の抗体獲得率が期待できます。HIV感染者でも筋肉注射を行うなどの工夫により高い抗体獲得率が期待できます。
一方A型肝炎ワクチンはB型肝炎よりもさらに効果の高いワクチンです。“アナルなめ”“アナルに触れた性器や指をなめる”などの行為で感染しますので、危険性のある方はワクチンの接種をお勧めします。
PrEPに使用する薬(ツルバダ)は、B型肝炎の治療薬としても使われているので、B型肝炎に感染していると、B型肝炎の治療効果はあるが、中断時に急激に悪化する可能性がある為、事前検査が必要とされています。
B型肝炎に対するワクチンは2016年からすべての0歳児が受けることのできるワクチンになりました。すべての人がB型肝炎に感染する可能性があるからです。副作用のほとんどない安全なワクチンです。
B型肝炎ワクチンに対する効果は免疫が低下する疾患があると低下します。HIV陽性の方でも免疫(CD4)が低めの場合、HIVのウイルス量の多い場合には効果が低下しますので、B型肝炎ワクチンを接種する際には主治医の先生と相談して接種するようにするとよいと思います。HIVに対する治療が行われ、ウイルスが“検出限界未満”もしくは低値に抑えられている場合は効果が期待できます。
四柳 宏 先生