
Vaccine(ワクチン)Preventable(防げる)Diseases(病気)の略で、「ワクチンで防ぐことができる病気」のこと。
ゲイ・バイセクシュアル男性に関わりの深い感染症のなかには、ワクチンで予防できるものがあります。費用はかかりますが、重要な予防方法のひとつです。セックスライフをもっと楽しむためにも、ワクチン接種を考えてみませんか?
感染した人の便にウイルスが含まれ、アナルをなめたり、アナルに触れた指やペニスをなめることで感染することがあります。全身の借怠感、食欲不振、吐き気、発熱、下痢、腹痛などの症状が出て、数週間~数か月続くことも。治療薬はなく自然に回復しますが、感染力が強く、ゲイ・バイセクシュアル男性間での流行が世界各地で繰り返し報告されている。
3回の接種で10年以上の効果が期待できます。費用は3回でおよそ2万円程度。
血液や精液(先ばしり液)、唾液にウイルスが含まれ、コンドームなしのセックスなどで粘膜や傷口から感染が起こります。肝臓が炎症を起こし、全身の倦怠感、発熱、吐き気。腹痛などの症状が出る。まれに劇症肝炎や、1~2割で慢性肝炎となり、肝硬変や肝臓がんの原因にもなる。
3回の接種で長期間の免疫が得られます。基礎疾患によっては効果が弱い場合もあるので、医師に相談を。費用は3回で約2万円程度。
コンドームなしのセックスなどを介したヒトパピローマウイルス(HPV)の感染で、ペニスやアナル、のどにイボができることがあります。イボがなくても人にうつすことがあり、ウイルスの型によっては肛門がんやのどのがんの原因になることも。
HPVワクチンで感染を防げます。45歳まで、できれば26歳までの接種がおすすめ。現在HPVワクチンは4価に加え、2025年から9価の適応が承認された。費用は3回で5~9万円ほど(自治体の助成がある場合も)。
ワクチンで予防できる病気は、思っている以上に多くあります。この資材で取り上げたA型肝炎、B型肝炎、HPV(尖圭コンジローマ)のほかにも、インフルエンザ、COVID-19などもワクチンで予防可能な病気です。世界の一部地域で流行しているエムポックスについてもワクチンが存在しており、今後の流行状況によってはワクチン接種が推奨される事になると思われます。
この資材が、あなたの知識をアップデートするきっかけになれば嬉しく思います。ワクチンは「自分を守ること」が「相手を守ること」にもつながります。安心して楽しい生活を送るための判断材料としてぜひ活用していただければと思います。

照屋 勝治 先生