コミュニティセンターaktaの署名活動の
趣旨に賛同し、署名にご協力いただいた
みなさまへ
平成26年12月1日
平素より、コミュニティセンターaktaの運営にご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。
さて、特定非営利活動法人aktaは、4月下旬からコミュニティセンターaktaの存続、および同センターを中心とした、男性同性間の性的接触によるHIV感染予防啓発を継続することを求める「署名活動」を実施して参りました。お陰さまで、大変多くの方にご賛同いただき、総署名数は個人から1,517筆、各団体から68筆となりました。
ご協力いただきました皆さまに心から感謝申し上げます。
皆さまからいただいた署名につきましては、厚生労働省へ提出いたします。
なお、署名活動の結果を以て、継続的なHIV感染予防啓発が可能となる体制・制度の構築について要請を行います。
コミュニティセンターaktaでは、皆さまの声を反映させ、男性同性間の性的接触によるHIV感染予防啓発を今後も引き続き取り組んで参りますので、一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
特定非営利活動法人akta
理事長 荒木順子
署名にご協力いただいた1,517名の方々
コミュニティセンターaktaを存続し、
同センターを中心とした男性同性間の
性的接触によるHIV予防の啓発普及を
継続することを求める請願
aktaはこれまで、現在最も感染が多く起こっているゲイ・バイセクシャル男性を対象として、コミュニティセンターを基点にゲイコミュニティの中から予防啓発を行ってきました。
そして、コミュニティやNGO、行政と連携したエイズ対策の取り組みが、東京においてエイズを発症してから感染のわかる人が減少することに寄与したことについて、評価を得ています。
また海外からも啓発普及のモデルとして、UNAIDS(国連合同エイズ計画)をはじめ、アジアや世界各国のエイズ対策を担う人たちが多く視察に訪れています。
しかし、厚生労働省からの予算は毎年約10%ずつ削減されています。
さらに、2015年以降については、継続の見通しがたっていません。
AIDS IS NOT OVER.
エイズとの闘いはまだまだ続きます。コミュニティセンターaktaの存続と、同センターを中心とした、ゲイ・バイセクシャル男性に関わるHIV予防の啓発普及の継続を求めます。
あなたにできることがあります。
署名は終了しました。厚生労働省の報告によれば、毎年約1,500人のHIV陽性を知る人たちがいます。そのうち、約70%が男性同性間のセックスで感染していると報告されています。
厚生労働省の研究班によれば、成人男性のうち4.6%の人が同性とのセックスを経験しています。試算すると、日本全国の成人男性のうち約150万人の人たちがそうした経験があると考えられます。これだけの人がいるにも関わらず、学校でも家庭でも、男性同性間でのセイファーなセックスの方法を学ぶことができる機会や、受けやすいHIV検査の機会は、多くの場合与えられていないのが現状です。
その他の原因による感染報告もあり、また身近な人にHIV陽性がわかった人もいます。そのためHIV/エイズは、すべての人にとって大切な問題です。
HIVをもっているひとも、そうじゃないひとも、様々なセクシュアリティの様々な立場のひとたちが、きもちよく使える空間をつくりましょう。
厚生労働省のコミュニティセンター事業は、公益財団法人エイズ予防財団が受託し、特定非営利活動法人aktaが協働してコミュニティセンターaktaを運営しています。
私たちは、全ての人がHIVとともに生きているという視点から、多様なセクシャリティとセクシャルヘルスの認知と理解をはかり、だれもが自分らしく暮らせる街づくりに寄与することを目的としています。
私たちの前身となる“Rainbow Ring”は、2002年から2010年まで「街の中にセーファーセックスを応援する雰囲気を作り出す」プロジェクトをはじめ、“緩やかなネットワーク”として活動しました。
2006年からの5年間にわたる厚生労働省「エイズ予防のための戦略研究」では、首都圏に住むゲイ・バイセクシャル男性を対象とする課題に参画し、コミュニティやNGO、行政と連携してHIV検査の受検者割合の増加、エイズ発症で感染がわかるケースの減少という成果をあげる事ができました。
2011年4月、新たに活動を継続していく有志によりCBOとして“akta”の組織化をすすめ、2012年6月に特定非営利活動法人aktaを設立しました。
毎週金曜日20時〜22時くらいまで、二丁目のバーやクラブにコンドームを始めとした予防と陽性者支援のさまざまなメッセージを配布しています
HIVのリアリティを共有するためのプロジェクト。陽性者の手記集の作成からパレードのフロートまで展開はさまざま。HIV陽性者の手記の朗読と、音楽やパフォーマンス、カラオケ等を合体したイベントを定期的に開催している事で、メディアとの協働、他地域や海外へと広がっています。
http://living-together.net