11月10日(月)「性の健康」調査レポート公開! 新宿二丁⽬におけるバニラセックスの実態とは?
◆ 「バニラセックス」に関する調査レポートを公開しました
「新宿二丁目調査イベント来場者のバニラセックスの実態」に関する詳細なレポートを公開しました。
本レポートは、2025年7月に新宿二丁目で開催された「SUMMER BLAST」参加者を対象に実施した「性の健康」に関するアンケート調査の結果を、厚生労働省エイズ研究班の研究の一環としてまとめたものです。
◆ そもそも「バニラセックス」とは?
本報告では、バニラセックスを以下のように定義しています。
キス、愛撫、オーラルセックスなど、アナル挿入をともなわない行為全般。
ゲイ同士のセックスにおいて、
アナルセックスによる身体的ストレスを避けたり、負担を減らすために選ばれることも多い行為として位置づけています。
バニラセックスについてこれまで十分に研究されてこなかったことを踏まえ、今回はバニラセックスにフォーカスを当てて解析を行いました。
◆ 調査から見えた注目の知見
✅ 1. 若い世代ほどバニラセックスを実施
アンケート結果では、若年層の方がバニラセックスを行っている割合が高い傾向が見られました。
世代により、セックスの楽しみ方や選択肢が多様化していることが示唆されます。
✅ 2. セックスの満足度が高い
バニラセックスを定期的に行っている人の方が、セックス全体の満足度が高いという結果が出ています。
多様なセックスを受け入れ、楽しむことが、満足度向上につながっている可能性が示唆されました。
✅ 3. HIV・性感染症の健康行動とも関連
バニラセックス実施者は、以下の傾向が明らかになりました:
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男性の恋人・パートナーがいる割合が高い
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HIV検査の受験経験が高い
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アナルセックス時のコンドーム常用率が高い
さらに、過半数の回答者が「バニラのみならHIVや性感染症のリスクが低い」と認識していました。
✅ 4. サマリー
本調査からは、
「バニラを含む多様なセックスの選択肢を受け入れ・楽しむこと」が、
性の健康管理行動につながっている可能性
が示されています。
◆ レポートを公開中!
詳細データやグラフ、以下に関する分析も掲載しています。
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アナルセックス併用の有無
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PrEP使用率
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年齢別・経験別の傾向
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リスク認識と健康行動の関係 など
詳しくは下記をご覧ください。
◆ 今後の調査・研究へ
aktaでは、ゲイ・バイセクシュアル男性の「性の健康」を行動科学的に理解し、安全で安心できるセクシュアルライフを支援するための調査・啓発活動を進めています。
引き続き、研究へのご協力をよろしくお願いいたします。
■ お問い合わせ
NPO法人akta
本アンケートは、厚生労働省の研究班(「コミュニティセンターを活用したMSMに対するHIV感染症の有効な普及啓発方法に関する研究」) の一環として実施されました。



