11月27日(金曜) ステートメント : aktaはU=Uを支持し、「U=U 2020キャンペーン」を開始します。
ステートメント : aktaはU=Uを支持し、「U=U 2020キャンペーン」を開始いたします。
※ 「U=U 2020」キャンペーンのウェブサイトはコチラからご覧ください。
12月1日の世界エイズデーに合わせ、私たちaktaはU=U(「効果的なHIV治療=セックスの相手に感染しない」)を支持し、キャンペーンを開始いたします。
今回のU=Uのキャンペーンのメッセージと6つのポイントは、日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラス、ぷれいす東京とともに作りました。
U=Uの基本的な知識を伝えるだけにとどまらず、私たちの考えるU=Uの課題にも触れています。
また、U=Uは「セックスとライフスタイルに関すること」だということを伝えるために、このようなビジュアルを使って企画しました。
あわせて、日本に住む外国人にも情報が伝わるように、多言語での情報提供も準備を進めています。
世界的な展開をみせるU= Uキャンペーンですが、日本でもこれまでに様々な取り組みが進められてきています。
2017年に日本エイズ学会・学術集会でU=Uに関するキャンペーンが行われたのを皮切りに、2018年にはぷれいす東京やMASH大阪など、複数の NPOがU=Uに関するキャンペーンを行っています。また、研究者、NPOや医療従事者等によって、U=U Japan projectのチームが結成されました。
そして、2019年には日本エイズ学会が正式にU=Uキャンペーンについて支持することを宣言しています。
今年2020年にも大きな動きがありました。1月にU=Uの世界的なキャンペーンを主唱するPrevention Access CampaignのBruce Richmanさんたちが来日し、医療者や行政、 NPOなど市民社会と勉強会や意見交換会が行われました。
2020年3月には、抗HIV治療ガイドラインのなかで、 HIV 診療にあたる医療者はU=Uについて患者に伝える必要があることが明言されています。
一方で、U=Uについて、日本で課題が残っているのも確かなことです。
コミュニティでは、U=Uが言葉や知識として知られる一方で、HIV陽性者の人権の問題であったり、包括的な性の健康の促進に関わることということが十分に知られていないということがあります。特にこの課題について、aktaでは今日まで話し合いを重ねてきました。
現在、U=UやPrEPなどの新たな知識や予防方法が次々に登場し、HIVをめぐる治療・予防の状況は以前に比べて大きく変化しています。
コミュニティにとって、かつてのHIVの知識やイメージをアップデートすること、そしてさらに、性の健康に関する正しい知識を得て理解し、評価し、自分なりに使いこなす力である「ヘルス・リテラシー」の向上が、これまでより一層に必要となっていると、私たちは考えています。
あわせて、これまでエイズ対策で取り組まれてきたように、行政、医療機関、研究機関、NPOそしてコミュニティの協働のもと、必要な人が安心して予防・検査・治療・支援等につながる環境づくりを進めることも、より一層重要になっています。地域の協働の「ハブ」としてのコミュニティセンターの役割が、今改めて問われていると考えています。
U=U について、包括的な性の健康を促進することを目的に、コミュニティや社会の中で定着させていく取り組みや対話を続けて参ります。
2020年11月27日 特定非営利活動法人akta