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aktaのよみもの

エイズ流行の終わりが見えてきた!?

90/90/90を知っていますか?

「治療と予防に可能性」

WHO(世界保健機関)は、エイズの流行を終わらせるために「90-90-90」という目標を定めました。

1つ目の90は、HIVに感染している人のうち90%が検査で自分の感染を知ること。
2つ目の90は、検査で感染がわかった人のうち90%がHIVの治療を始めること。
3つ目の90は、HIVの治療を始めた人のうち90%がウイルスを検査で検出できないぐらい抑えられていること。

この3つの90を達成できれば、その地域のエイズの流行が終わる(新規感染の拡大が止まる)とされ、それを目指した取り組みが始まっています。
この90-90-90の考え方を、日本ではどのように取り入れることができるのかについて、専門家として、岩本先生に説明を伺いました。

なぜ今「90-90-90」が提唱されたのか?

「少し難しい話になりますが、エイズの流行の終わりを目指す90-90-90が言われるようになったことには、HIVの治療と予防の方法がここ数年、大きく進化してきたことにあります。
例えば、HIV陽性者と陰性者のカップルについて、陽性者が治療を適切に受けていれば、相手への感染がほぼ起こらないことがわかった大規模研究(HPTN052)の結果や、
HIVの治療を早めに始めることが陽性者の健康に良い影響を与えることがわかってきたことなどがあります」

アメリカでは25%しか治療を続けられていない!?

「検査が幅広く行われているアメリカでHIVの問題がいまだ終わりが見えない理由として、治療に成功して(検出限界以下までウイルス量が抑えられて)いる人が、
HIV陽性者の25%程度しかいない難しい環境に置かれていることが2011年に指摘されました。
理由は様々に考えられると思いますが、アメリカでは日本と医療保険の制度が異なるため、治療を続けるのに金銭の負担が大きいことがあります。
こうした研究などにより、検査の普及だけではエイズ対策がうまくいかないと言われるようになってきたことが背景にあります」

日本ではHIV感染を知らない人が約3,830人と推測

「一方、日本の現状は90-90-90に合わせて考えてみるとどうでしょうか。私たちが行った研究によると、日本ではそれぞれ85.6%、82.8%、99.1%という推計データを報告しています。
アメリカの研究に比べると、2つ目の90、および3つ目の90は、日本ではうまくいっている。その一方で、最初の90、つまり自分のHIV感染を検査で把握できていない人が14.4%。
人数でいうと約3,830人程度いるという数字は、かなり現実にあっているのではないかと。
HIVの検査と治療の機会を、特にゲイ・バイセクシュアル男性を対象にさらに広げることが、日本でも求められると考えています」

岩本愛吉先生

もっと声を上げることが必要

ゲイ・バイセクシュアル男性のHIV/エイズや性感染症の問題について、もっとコミュニティが「俺たちの健康問題なんだぞ!」と、声を上げていくことが必要なのではないかと思っています。
最近感じているのは、「受け身」でいる人がとても多いこと。まぁ、今の社会がそういうのが流行りなのかもしれませんが(笑)。
医療もサービスも受け身ではなくて、自分たちがどう活用したいのか、声を上げる人たちがもっと増えることに期待しています。

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