written by けん
(初参加)
JR新宿駅の東口を出てから、だいたい新宿三丁目駅ぐらいまで。
これが今までの僕が知っている「新宿」でした。
僕はふだん性暴力をなくすために活動している大学院生です。
性やジェンダーには関心があるけど、まだ知らないことも多い。
そんな僕は友人に「aktaのDelivery Boysに行こう」と誘われて、参加を決めました。
でも、「参加します!」といったものの、僕の頭の地図には新宿2丁目がありません。「どんなところなんだろう」という不安もありました。「僕が行って大丈夫かな」という心配もしました。
そんな不安と心配もあって、緊張もしました。コンドームを箱に入れるという作業すら、手が震えて、ままなりません。でも、そんなぎこちない僕を焦らす店員さんは1人もいませんでした。店員さんや先輩たちの穏やかな対応もあって、お店を一軒まわるたびに、手の震えはおさまり、緊張に代わって、充実感が僕の心に満ちていきました。
Delivery Boysでの体験で、僕の地図に2丁目が加わりました。つぎに、2丁目に来るときは、僕ははじめから笑顔だと思います。