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デリヘルくんが聞く!突撃インタビュー!!

vol.44 INDULGE けんじ

店舗名:INDULGE 店舗住所:新宿区新宿2-13-7 中原ビル1F 店舗電話:03-6380-4717 営業時間:20:00~翌5:00(社会情勢により変更の可能性がある為、Twitterにてご確認ください) 定休日:不定期
https://twitter.com/BAR_INDULGE

Q.デリバリーボーイズについてどのような印象をもたれていますか?

けんじ

印象、第一に思うのは、すごくハキハキしていていい子達ですよね(笑) 活動っていうか、届けに来てくれる人たちがいつも元気だからいいなって思って。すごくちゃんと挨拶するじゃないですか。それが第一印象ですかね。

Q.コンドーム設置のキッカケについて教えてください。

けんじ

一番最初、俺全然覚えてないんですよね。

デリヘルくん

へぇー!

けんじ

自分結構遅い時間に入っちゃうので、スタッフが言ってくれたのかな?コンドーム置くことに関してはいいことだと思うから、「いいんじゃないの?」って言ったのが最初だと思うんですけど。でも、aktaが活動していたのは前から知っていたので、そういう感じだったと思います。

デリヘルくん

コンドームに関してお客さんの反応は?

けんじ

めっちゃ持っていきますよね(笑) なんでか知らないですけどね。みんな意外とやってるんだなって思って(笑) 日曜日くらいにはなくなることが多いです。

デリヘルくん

コンドームをキッカケに会話になることはありますか?

けんじ

ありますよ。たまにパッケージがエッチなやつとかあるじゃないですか(笑) そういうやつを見て、そのまま持って帰っているから「やるの?今日」みたいな話にはなりますよね。個人的にはあんまりエッチをしないから、なんかいいなって(笑)

Q.お店での相談等(お客さんから)はありますか?(HIV/性感染症等)

けんじ

「HIVになっちゃったからどうした方がいいか?」とかっていうのはありましたね。若い子が多いですよね。自分たちが若い時って(HIVに関して)そんなに言われてなかったし、aktaのような活動もあんまりなかったと思うけど、HIVとかが現実的じゃなかったから。今の若い子達は、現実的な話になっちゃってるから、こんなにいるんだなって。

デリヘルくん

結構相談されるんですね。

けんじ

3人くらいですけどね。でも、3人が若いから。可哀想って言ったら失礼かもしれないけど、持たなくていい悩みを持たないといけないわけでしょ。今はなかなか死なない病気だからって言っても彼ら自身の心には闇ができると思うから。全然話が変わっちゃうかもしれないけど、そういう子達を可愛いねっていう人たちに、簡単に紹介してあげられないっていうか。コンドームがあったとしても、その子たちは、そういう悩みがあるから。ママとしてどうしていいかまだ定まってなくて。だからすごく悩んでいる1年でした。

デリヘルくん

じゃあ、ここ1年くらいのお話だったんですか?

けんじ

ここ1年かな?みんな(HIVって)言わないといけないと思っているからね。

デリヘルくん

それが絶対じゃないですけどね。

けんじ

うん。ちょっと聞きたいんですけど、今、薬みたいなのあるじゃないですか?(HIVに)かからない薬?あれはなんなんですかね?あれをやっているからって、生でやろうとする人がいるって聞くから、そんなのあるの?って。

デリヘルくん

元々はHIVの治療薬の薬で、それを事前に服用することでHIVの感染を防げるって言われてます。ただ日本ではまだ予防薬としては承認が降りていないし、購入しようとすると高価なものになります。

けんじ

海外から輸入してるって言ってた。正しく使用していたら結構防げるんですか?

デリヘルくん

HIVだけ予防できるので、他の性感染症には予防効果はありません。

けんじ

なるほどね。飲んだことはある?

デリヘルくん

ないですね。

けんじ

新しい形だなって思って。オレ、遅れてるからそういうの知らなくて。「そんなのあるんだぁ」って。でも、ちょっとだけゴムと逆行しちゃっているでしょう。複雑な感じですよね。じゃあ、性病うつるって言えばいいんだね。

デリヘルくん

HIV以外の性感染症は防げない、とお話しすることがあれば。

Q.お店の名前の由来は?

けんじ

INDULGEって、自分の前に1年半くらいやっている方がいて、その人がお店を辞めるってなって、その時自分はその人の友達でお店を手伝っていて、「けんじやらない?」って言われて、いいかなって思ってやり始めたのがきっかけだったんですけど。「インダルジ」ってものはご褒美とかそういう意味で使っていたみたい。英和辞典で調べても「ご褒美」とは出てないから、なんなんだろうなって思ってるんですけど(苦笑)

デリヘルくん

どんなお店なんですか?

けんじ

カジュアルワインバーみたいな感じですかね、最初はね。だけど、自分が元々二丁目のお店に入っていた時は、昭和焼酎バーだったから、自分はそっちの方が好きなんですよね。だけど、ワインも好きだから、ワインも飲めるお店の感じでやっているっていうか。ワインを格好良く飲めるお店って今はたくさんあるけど、INDULGEを始めた頃って全然なくて。でもワインをおしゃれに飲むんじゃなくて、カラオケも歌いながらワインも飲める感じが、いいねって思ってって感じですね。

デリヘルくん

ラフな感じでってことですね。

けんじ

そうそう、INDULGEはラフな感じで飲んでもらいたいかな(笑)

デリヘルくん

でも、INDULGEさんもおしゃれな感じがしますが。

けんじ

いえいえ、INDULGEはゲスな感じがいいので(笑)

デリヘルくん

内装からはわからない(笑)

けんじ

そっちを目指している(笑)

デリヘルくん

コンドーム配りで来る時は全然わからなかったです。カラオケがあることも気づかなかったくらいです。

けんじ

二丁目来たからには、歌いたい人が多いでしょ。それは全然嫌じゃないし。

Q.お店の客層とスタッフ層を教えてください。

けんじ

お客さんは30代が多いんでしょうね。自分もう40なんですけど、お店をやり始めた頃は30代が多かった。だから自然にみんな40代に近づいているけど、20代中盤くらいから40代かな。スタッフは、自分ちょっとポリシーがあって、入れる基準?やりたいって声かけてくれる子もいれば、自分から声かける時もそうなんだけど、「家族と仲が良いか」だけを必ず聞くようにしていて。自分自身が親とか兄弟と仲良いから、そういう愛を受けている子は基本的に信用できると思っているんですね。親と仲良くなくても信用できる子はたくさんいるんだけど、それは別として。親から愛を受けている子は裏切ったりあんまりしないとオレは思っていて。あとお客さんに対しても愛情深く接してくれる子が多いから、それを一番にって感じですかね。

Q.忘れ物通信というものをTwitterで拝見したのですが?

けんじ

忘れ物多いですね。でも、ほとんど取りに来なくて。

デリヘルくん

え!

けんじ

でも、そこはJRとかそういうところに準じようと思って、まだ置いているものもあるんですよ。

デリヘルくん

大変ですね。上着とかはよく見かけましたが。

けんじ

上着は頻繁にありましたね。ウチはあそこ(入口近く)に(上着を)掛けるんですよ。カウンターの席の人たちが、入口にかけることが大体あるんだけど、酔っ払って持っていっちゃう人もいるし。自分のだと思って、似てるコートを着ていっちゃう人もいるじゃないですか。そしたら、1個だけ余ったものが違っていて。そういうのは返しに来てくれるんですけど。

デリヘルくん

酔っ払うと暑くなるから、着ているものも忘れちゃいそうですね。

けんじ

今は、窓を開けていて、上着を着ているからそういうことはないんだけど、昔はそれが嫌でしたね。流石に、入り口まで行って管理をするのがすごい難しいから。

デリヘルくん

そうですね。忘れ物をするくらい盛り上がってるってことでしょうか。

けんじ

昔はね。極力カウンターの外にスタッフがいて、(お客さんが)勝手に掛けられなかったりとか。それじゃないとお店側が全然わからないので。(このインタビューは)そんなことまで見てるんですね、怖くなってきちゃった(笑)

Q.お店同士のネットワークが広いイメージがありますが、つながりはどのように作られたんですか?

けんじ

基本的に、お店を始めてからですね。自分、BANCOってお店でお手伝いしていたので、BANCO出身のお店って今結構多いんですよ。Jungleさんとか、ワインバーのsantéさんとか。あとU:Zさん、レモンサワーさんとか。そういうお店が、同じ時に(BANCOに)入っていた人たちだから、そこで仲良くさせてもらったところからちょっとずつ広がっていった感じですかね。あと、自分が飲みにいくお店とかですかね。

デリヘルくん

そういうつながりがあったんですね。

けんじ

あと、自分は博多の人たちとも仲良くさせてもらっていて。博多はDAIDAIさんってお店なんですけど、マスターの大作さんって人が飲みに来て下さった時があって、一番最初はJungleさんからの紹介だったんですけど、それからすごく意気投合してめちゃくちゃ仲良くなって、そっから自分も博多にはよく行くし、大切にさせてもらっていて。北九州とかそういうところとは仲良くさせてもらっているかな。

デリヘルくん

DAIDAIさんのお名前はよく聞きます。

けんじ

めちゃくちゃ良い方なんですよ。自分より十何個上ですけど、フラットに付き合ってくれるし。すごいなって思います。いいマスターさんです。

Q.コロナ禍で6周年を迎えられたそうですが。

けんじ

(コロナは)辛いけど、こんだけ飲食店は支えてもらっちゃってるから、辛いとは簡単に言っちゃいけないと思う。それでも、来てくれるお客さんもいるし、前よりお客さんと近くなれるからいいかなって。お客さんの数も減るじゃないですか。そうすると、よく喋れるし、自分結構サボりママだったので(笑) 遅い時間に来て、ふらっとしている感じだったので。スタッフにお客さんもついてくれてたんですよね。そのお客さんと仲良くなれるし、いいかなと思ってます。

デリヘルくん

7周年目に向けて、どんなお店にしていきたいですか?

けんじ

7年目っていうか、自分今年40になったので、自分としてのんびり楽しくお店やりたいなって思って。二丁目ですごく人気店になろうって訳じゃなく、楽しく自分が無理ない程度にやりたいなっていうのが目標です。

Q.コロナの対策で大変なことはありますか?

けんじ

これ(シート)も1週間に一回変えてるんですよね。上が空いているパーテションでもよかったんだけど、スタッフが不安になるから。どっから飛沫飛んでくるかわからないし、うつしちゃう可能性もあるし、自分たちが一番うつりやすいから、そっからお客さんにうつすの嫌だから。これは両面テープで貼ってるんだけど、すごい腰も痛くなるし(笑) でも、それが日常にならなきゃいけないから、1年前とだいぶ変わっちゃったなって、それは悲しいですよね。

デリヘルくん

カラオケとかも今はやってないんですか?

けんじ

今はやってない。1組だけだったらやってもいいよって。その代わり3曲やったら換気してとかはやってますね。

デリヘルくん

今後に期待することはありますか?

けんじ

自分は変わらないのかなって思うから、その対策だけは。すごく言われるんですよ。イソジンとかも毎回やると、お酒の味が変わっちゃうから嫌だって言われちゃうけど。やっぱり今はやってもらって、嫌だったらもう、そういうお客さんが来ない方を選ばないと今はいけないかなって思って。ただ、それがなくなる日が早く来て欲しいけど。コロナになった人からいろいろ聞いてみると、少なからず後遺症みたいなのがあって不安な時がある人たちが多かったから。そう思うと、風邪だっていう人もいるけど、そんな簡単じゃないこともあるでしょ。だからそこだけは守らなきゃなって。だから、これ(シート)コンドームだと思ってください(笑) すっごいでっかいチンコだけど(笑)

デリヘルくん

特注ですね(笑)

Q.最近お店もしくは個人で流行っていることを教えてください。

けんじ

ウチ、お店もそうだしスタッフもそうだけど、テニスをやっていて、INDULGEテニス部っていうのがあるので。それくらいかな。ごめんなさい、つまんない人生だから何も(笑)

デリヘルくん

テニスの頻度はどれくらいなんですか?

けんじ

今は都営のコートが使えないからやってないけど、やるときは週1、2回とかやってましたね。

デリヘルくん

INDULGEテニス大会っていうのを見たんですが。

けんじ

やってます。もともとスマッシュっていうお店があって、そこの大会がゲイのテニスで一番大きい大会があったんですよね。スマッシュのママさんから譲っていい?って言われて。今自分のところが引き継いでいます。昔は地方からもすごい来てくれてたんですよ。北海道、九州、沖縄、名古屋、広島のチームとか大阪とかたくさんあったんですけど。今はもう全然来なくなっちゃったから、今年は大会やってない。

デリヘルくん

規模的には何人くらいだったんですか?

けんじ

一番でっかい時、多分500人はいってた。今は大体230とか。

デリヘルくん

今でも多いですね。

けんじ

それが楽しかったんですけどね。でも、今はその後の飲み会もできないしね。

Q.けんじさんにとっての二丁目とは?

けんじ

二丁目はゲイの日常。ノンケが銀座に行く感覚よりかは、ノンケが地域の飲み屋に来ている感じ。ゲイをアピールしなきゃいけない世界はあんまり好きじゃなくて、アピールしなくていい世界があったほうがいいと思っていて、二丁目はそういうところであって欲しいなっていうか。素でいられる場所でいてほしいっていう。だからワインも適当にチャラチャラ飲んでいいと思っちゃうし、モー娘。歌いながらワイン飲んでいる人がいた方が二丁目は当たり前なのかなって思っているので、そうしていきたいなって思ってます。

デリヘルくん

もともと二丁目には遊びに来ていたんですか?

けんじ

自分が飲みに来たのは20歳くらいの時かな。G.SHOWERってお店と、BANCOってお店はよく行かせてもらっていて、両方とも系統違うんだけど昭和のママさんだから楽しかったんですね。自分はそういうのあんまり勉強してなくて、だから上手くできないけど、今の子達にはそういう楽しさもわかってくれたら嬉しいなって思う。けど、今の二丁目のママさんそんな感じではあんまりないと思うから、今は今でいいとこたくさんあると思いますけど。

デリヘルくん

昭和的だったり、日常的にこれるところであってほしいと。

けんじ

他はわからないですけど、自分はそうしたいなって思って。だから、今はご飯食べていいよって言ってるし、自分はお店で寝られるのも嫌じゃないから、寝ててもいいよっていっちゃうし。そういう感じ。

Q.最後に一言お願いします。

けんじ

どうしたらいいですかね?そういうのすごい苦手で。そうですね。みんなに来て欲しいですね(笑) そんな欲張ったアレじゃないけど、ラフな感じで来てもらいたいですね。楽しい場所であって欲しいし、出会いもあって欲しいし。

デリヘルくん

ありがとうございました。

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