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デリヘルくんが聞く!突撃インタビュー!!

vol.67 akta活動報告会&設立20周年記念レセプション_レポート

店舗名:akta活動報告会 & 設立20周年記念レセプション_レポート 店舗住所:東京都新宿区新宿2-15-13 第二中江ビル301号室 店舗電話:03-3226-8998 営業時間:15:00-21:00 定休日:月曜日、火曜日、水曜日
https://akta.jp

Q.コミュニティセンターakta センター長 木南の挨拶

木南

2020年に交代の挨拶は既にしたので、その時のコメントをテキスト化してaktaのホームページ上で読めるので、挨拶はそこを見ていただければと思います(笑)

センター長交代の挨拶

その時の感情としては、センター長という何か自分の中ですごく大きな役割を与えられた気がして。センター長という役職ができたのはジャンジさんの代からなんですけど、これまでにも代表の未光さんだったり、aktaに関わってくれている人たちはHIV/エイズの問題に対して真正面から向き合っていて、自分の中ですごく確率されたスタイルのようなものを持ちながら活動に参加していた印象がありました。ジャンジさんも自分のスタイルがありながら、それを活かしてaktaの活動を引っ張ってきてくれた人だったと思います。

そんな中でのセンター長交代で、自分が引き継ぐってなったときに「自分には何ができるのか」って思ったんですよね。自分はアウトリーチを長く続けて来たので、アウトリーチで培った経験を活かしたセンター長を目指そうと交代時の挨拶では語ったんですが、そもそも自分がaktaへ関わり始めたのが2005年くらいで、実はもう18年くらいでaktaに残っている人の中では一番古株になってしまったんですが(笑) 最初活動に関わるキッカケになったのがデリバリーボーイズで、ツナギのユニフォームが可愛くて、あれが着たい!から入の参加だったので、HIVや性感染症のこともまったくわからなくて、もちろんこの活動を続けていくなかでそれなりの知識は身につきましたが、そこに対する想いもそこまで高くない状態の中、そういった自分が前に立って引っ張っていくということに対して、そういう性分でもないってこともあるんですが、自分がセンター長になっていいのかなって、すごく不安がありました。前任のジャンジさんはネットワークも広いので、ジャンジさんと言えばaktaのジャンジさん!って名が通ってると言うか、それに対してaktaの木南さん!とか踊り子さんってなったときに、認知してくれる人っているのかなとか、自分の色ってどういう風に出せばいいんだろうとか、そんなところもすごく悩んだんですけども、でもそんな悩んでるところでも周りのスタッフやデリバリーボーイズのボランティアの子たちだったり、新しく入ってきてくれたスタッフたちがすごく支えてくれて、今の自分を大きく変える必要もないんだなって、センター長を交代した2020年から3年間やってきた中でそう感じることができました。

なので、まだまだ勉強不足で頼りない部分もあると思うんですが、これからも頑張っていきますので、引き続き応援の程よろしくお願いいたします。

Q.NPO法人akta 理事長 岩橋の挨拶

岩橋

この間あった、ぷれいす東京の活動報告会の時も「私とHIVとの出会い」だったり、今日もいろんな方たちの話を聞きながら、すごく大事な話を聞く機会だったなと思います。

私自身は2006年からぷれいす東京の電話相談ボランティアに入ったところから、このHIV関連のところに関わったというのが大体のストーリーなんですけど、実は本当はですね、そうじゃないんです。もっと早くに出逢っていて、私が19歳の頃、今から20年前かな。そのときにですね、大学で「池上千寿子」という人が講義をやってたんですよ。その講義を受けて、この人のところについて行きたいって思って、19歳のときにぷれいす東京の合同研修回というのを毎年やっているんですけど、そこに参加したのが本当の最初だったんです。そのときに初めてHIVをカミングアウトしている人と会って、それまでは見たこともなくって、それが矢島さんだったんです(笑) ごめんなさいアウティングなんだけど(笑) 20年前に初めてそういう方に会って、矢島さんが怖かったわけじゃないんだけど、19歳のときにこれはちょっと難しいなと思って。なんだけどずっと心の中に残ってて、やっぱりこのHIV関連のことをやっていきたいなって思っていて、大学を卒業して大学院に進むときに、最初はボランティアとして、エイズ予防のための戦略研究という大きな研究プロジェクトがはじまるタイミングだったので、そこで関わりはじめたという感じです。

今日砂川さんも参加されてると思うんですけど、実は2006年にぷれいすがやっていたVOICEってイベントがあって、それがファイナルだったんですよ、それに参加したときにゲイコミュニティのことを何かやりたいって気持ちがすごく高まっていて、生島さんに何かやれることないですか?って相談したときに、そのタイミングでエイズ予防のための戦略研究がはじまったんです。それが間違いだったんですよね、この20何年間の人生のキャリア(笑) でもまぁそんな感じでした。さっき木南さんも言ってましたけど、最初からHIV/エイズに直面してやっている訳ではなかったんですけど、でも大学を卒業した後、そういうことに関わりながらって中で、HIV陽性だっていうふうに最初っからカミングアウトしてくれる人だけじゃなくて、実は大学の友達の中で“ゲイだ”、そしいて“HIVに感染したんだ”って話をしてくれるような人も現れるようになって、本当に身近な話なんだってことを感じて、これはちゃんとやらなきゃ!と思わされる10何年間だったなと思うところになります。

これからaktaをどういう風にしていくか、先程話しのあった来年東京でエイズ学会をやります。ちゃんと契約が成立していれば2024年の11月28日〜30日の3日間で京王プラザホテルでやります。京プラを選んだのは何かというと、両親が結婚式を挙げた場所だからです(笑) もともと京プラって何のプライドを持っているのかわからないけど、HIV/エイズのことをやったら格が下がるからってやらないって言ってたところなんですよ。今回なんとか頼んで、更に両親がまだ荒れ地だったあの場所でね、結婚式を挙げたんだよって話をしたら、じゃあやりましょう!と(笑)

aktaとは、わたしたちが大事にしているのはコミュニティの中からコミュニティに向けてというところと、活動は予防啓発を中心にやってます。というのも東京の場合には複数の団体があるので、支援を中心にやる団体、当事者のネットワークがあったり、外国人支援のことをやっていたり、あるいは貧困の問題をやっていたり、セクシュアリティのことをやっていたりというところの団体があるので、競合してやることで、特に予防啓発のところにフォーカスしようってところなんですけど。ただ大事にしている価値観というのは「全ての人がHIVと共に生きている」それから多様なセクシュアリティと性の健康の理解を測って誰もが自分らしく生きられるような街や社会を作るんだ!これは大事にしてやっています。自分たちだけでは決して活動はできません。専門団体や、コミュニティとの協同に基づいて、わたしたちは特に“ハブ”なんだよということを自認して活動してきています。藤原の話にもありましたけど、街にいろんなものを配っているだけではなくて、そこでいろんな反応だったり、何が流行ってるのかとか、何が刺さるのかとか、何が全然伝わってないのかとか。そういうことを拾って、それがちゃんと行ったり来たりをするような場所としてのハブ機能というのを持ってる。ここ数年の間でaktaが取り組みたいと思っているのは、この後ももっともっと議論を重ねていかなきゃいけないですけど、2030年までに世界の中でエイズの流行っていうのは終結を目指すのだという話があります。日本の中でもできることだと思ってます。これを実現する為には、3つの0を実現することで終わらせることができるんだよ日本でもって話です。1つは偏見について0にすること。それから検査が遅れて発症してわかる人も今でも沢山います。全体の30%以上が年間にわかる人たちの中で発症してわかってる。その中には亡くなる人も今でもいます。そんな状況を変えるんだ。それから新規でHIVに感染すること自体を0にする。この3つの0によって、日本のエイズの流行を終わらせるということに、わたしたちも貢献することをやりたい。それを実現する為には、2030年までにという話をしましたけど、来年のエイズ学会については、これはaktaだけでやるってものではなくて、本当にみなさんの協力がないと実現できないものだと思ってます。これは、どこかの誰かだけの業績とかそういうことではなくて、せっかくコミュニティでこの学会ができるということなので、是非みなさんと一緒にやりたい。その際には京プラでやりますけど、新宿二丁目だったり、新宿の地域だったり、この地域にはプライドハウスもありますよね?そういうところを繋ぎながら、このキッカケにエイズ対策だったり、性の多様性だったり、そういったところも含めて、コロナでなかなか脆弱になってしまった繋がりっていうのを、もう一回強めていくっていうようなキッカケになっていってもらえるといいなと思っています。今は日本ではHIVの流行というのはMSMに集中をしているところで、どうしてもaktaの活動というのは範囲限定されいるように見えると思うんですけど、ここから先については、もっともっと広い対象にセクシュアルヘルスのことは開いていきたいという希望もあります。でもこれはわたしたちだけではできません。これを是非みなさんと一緒にやっていけるようなキッカケになるといいなと思っています。

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