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デリヘルくんが聞く!突撃インタビュー!!

vol.61 CAFE BAR MARU-TA タロ

店舗名:CAFE BAR MARU-TA 店舗住所:東京都新宿区新宿2-18-1 TWO FRONT BLDG 202 店舗電話:03-6273-2987 営業時間:20:00〜翌5:00 定休日:日曜日
https://twitter.com/cb_maruta

Q.デリバリーボーイズについてどのような印象を持たれてますか?

タロ

長く(活動を)やっててすごいってのがまず。しかもボランティアでやられてて、素晴らしいことだなと思います。続けていくこととか大変だと思いますが。

デリヘルくん

スタッフが訪問した時の印象などありますか?

タロ

結構いろんな人いるじゃないですか?本当にいろんな人がいるので、いろんな人を見れて楽しいじゃないですけど。基本的に自分の店に来るお客さんを一番見ることが多いけど、こういう子たちも世の中にいるんだなって。男女問わず、外国の方もいらっしゃったり。そういったいろんな人たちが参加して活動してるんだなって。

デリヘルくん

お客さんの反応はどうですか?

タロ

若干知らない人もいますよね。「あの人たちは何なの?」って言われるから、こういうのがあってって説明する感じのことがあります。知らないって事が一番笑えるっていうか、「知らないって何年来てるの?いつも二丁目にいるけど知らないってすごいね」みたいな。だからある意味、活動自体が馴染んでるんでしょうね、多分。

デリヘルくん

コンドーム自体の認知はあるけど、配ってる人がいるのはあまり知られてないんですかね?

タロ

当たり前にあるもんだと思ってる人が多いから、そうじゃないんだよって説明するようにしてる。勝手にごっそり持っていくよね、お金(募金)入れなさいって(笑) ヒヤヒヤするから毎年回収の時に「あ〜入ってないかも」ってなるので、毎週入ってるかカランカランって調べてます(笑)

デリヘルくん

プレッシャーをかけてますけども(笑)

タロ

入ってないと「ちょっと入れといて」みたいな(笑)

Q.コンドーム設置のキッカケは?

タロ

多分狭い箱の時に、当時うちに入ってた人か、飲みに来てた人に知り合いがいて、aktaにうちにもコンドームを置いて欲しいって言って欲しいんだよねって伝えて。僕が前に働いてた店にもあったし、うちにも置きたいな、置いて欲しいなっていうので、人伝いにお願いしたんだと思います。なんかゲイバーっぽくないですか?コンドームを置いてるのが、自分が飲みに行ってたお店とかも、基本コンドーム置いてるところが多かったから、うちも仲間入りできるみたいな感じで、最初お願いしたんじゃないかなと思います。

デリヘルくん

コンドーム自体のお客さんの反応はどうですか?

タロ

やっぱり絵柄で選ぶ人が多いですよね。「こんな可愛いのあるんだ」とか。

デリヘルくん

今コンドームはトイレに置いてあると思うんですけど、コンドームをキッカケに店内で会話になることもあるんですか?

タロ

そういうことも多いですよね。金曜日に補充してもらったのに、土曜日に全くなかったり、結構なくなってる時もあるので、誰だろう結構持って帰ったなみたいな(笑) 偉いねって(笑)

デリヘルくん

(笑) 確かにパッケージも色々作ってるので、反応があるんですね。

タロ

とりあえず全種類欲しい人もいるのかなと思います。

デリヘルくん

店内でSEXについて会話になることもありますか?

タロ

あります。セックスの話になりがちですよね、飲み屋だし。相手のプレイ内容聞いて「へぇ〜」みたいな。でも今大変よね時期的に、いろんなのが流行ってるし。でも(話を)持ちかけられることの方が多いですね、あまりこっちからは聞かない。思ったよりみんなセックスの話プラスで性感染症とかについても考えはあるんだろうなみたいな。いろんな意味で見ることができるのかもしれないけど。

デリヘルくん

結構ラフにセックスの会話が出るんですね。

タロ

そうですね、なんかでも結構ポップでありたくないですか?セックスの話って。ポップである反面、意識してないといけないみたいなのもあるからかもしれない。逆に話せない方が意外に意識してないのかなっていう。「こういう事やっちゃってさ〜」みたいな失敗談じゃないですけど、ああいうのもポップに話せて、そういうのヤバいよねって会話にはなりやすいから、なんかポップに話せる方がいいのかなって。

Q.お店での相談等(御客さんから)はありますか?(HIV/性感染症等)

タロ

ありましたよ、過去には。でも最近は相談もちょっとポップになってきたじゃないけど、時代変わったなみたいな。そんな簡単に話せるんだ?みたいな。相談されるけど、相談の重さが変わったのは感じるかもしれない。

デリヘルくん

物事の捉え方が変わってきたのかもしれないですね。

タロ

相談を持ちかけられて、どう返そうかなって、より返すのが難しいけど。相談してくる人は今でもいますね。でも減ったかな。

デリヘルくん

昔は多かったんですか?

タロ

ん〜、というよりかは印象に残りました。性感染症が重い事だったから、相談も重々しい感じだったけど。今の方が自然に話してくる子の方が多いから、印象がちょっと減ったところもあるのかなと思いながら。

デリヘルくん

相談の内容も変わったりしてるんですかね?

タロ

そうかもしれないですね。どうしたらいいかは、ここに相談しなくても調べたり検索しやすいから、その(相談の)重さも変わったというのも、そういったネットの普及にあるのかもしれないですね。その点は良かったんじゃないかなって、いろんなところで情報が落ちてるし、拾いやすいんだろうなみたいな。

デリヘルくん

じゃぁ、どちらかというと「どうしよう」よりかは「聞いて」って感じなんですかね。

タロ

「どうしたらいいんだろう」はないかな。(情報を)発信してくれる人も多いだろうし。

デリヘルくん

ママさん自身HIVに関して、どのような印象を持ってますか?

タロ

まだ怖いは怖いですよね。できれば罹りたくないし、できるだけリスクは避けたい。でも感染しても病院にちゃんと行ってて、未検出ぐらいにできる人も多いっていうのはよく聞くようになって。QUEENの映画のボヘミアンラプソディを観た時に、あれって30〜40年前ぐらいの話でしょ?あの作品を観て、今のこの現代を考えた時に、だいぶ良くも悪くも身近になってるのかなって。かといって罹りたくもないなみたいな。大体80年代とか90年代初頭の映画って、基本的にHIVのことを取り上げる時、すごく“治らない病気”で“感染する”みたいなのを全面に押し出して、結局LGBTが悪いみたいな、流行らせたみたいな感じの表現が多いけど。だから昔の映画を観て、改めてHIVと向き合っちゃうね、こんな時代もあったんだなって。今だからすごい「実は感染しちゃってさ」みたいな人も、なんかちょっとポップさが出ちゃって。PrEPとかの影響で「大丈夫」みたいになってるけど、いやいや違うよねみたいな。そうじゃないよねって思わされることが多々ある。

デリヘルくん

PrEPの話とかも出る事があるんですか?

タロ

ありますね。最近やっぱりすごい多いと思う。けどだからって感染しないとは言い切れないらしいよっていう話をしたり、実際にいるしね。ヤる前に飲んで抑えられるんだよって言ってたけど、結局罹患しましたみたいな人もいたりするじゃないですか。なんかやっぱり、ポップに話せるようになったけど、ポップなことではないんだなみたいな。でも飲み屋の会話だから、あんまり重くとりあげても仕方ないなって思うところもありつつ、冗談めかして喋りますけど。かと言ってすごく堅く注意もできないしなみたいな。本人のアレ次第だし。

デリヘルくん

PrEPの話では、具体的にはどんな内容が話されてますか?

タロ

結構使ってる人も増えてるんで、なんか逆にこっちが聞きたいくらい。どこで買えるかはネットで調べれば出てくるんじゃない?ネットの広告みたいなのも最近ちょっと出てきたりもしてるじゃないですか。やっぱり飲み屋って結構、それに局所的に詳しい人がいたりとかするから、どこで買ってるよとか、どんなアレでもいいんですけど(笑) 勃起薬とかにも詳しい人がいるから(笑) そうなんだみたいな、詳しいねあんた!みたいな(笑)

Q.お店の名前の由来は?

タロ

最初お店の名前決まってなくて、ロゴ考えなきゃって。で、ロゴを考えるのに、誰かに考えてもらうとお金かかると思ったんで、◯書いて「た」書けばいいなと思って。そしたら◯書いて「た」だから丸太だ!と思って、お店の名前「マルタ」にしちゃおっていう単純な。ロゴから発信されてます。

デリヘルくん

先にロゴだったんですね!

タロ

そうです、そうです。

デリヘルくん

「た」はママさんのお名前から?

タロ

そうです、「タロ」の「た」です。なんですけど結局体型も丸太っぽいしみたいな。いろいろ呼びやすいしとか覚えやすいしみたいなのがあって、このまま「マルタ」で行っちゃおうみたいな。

デリヘルくん

「MARU-TA」さんの正式名称だと「CAFE BAR」って付いてますよね?

タロ

あれは、ロゴを考えた時にロゴとして整えてって言った時に、ロゴ作ってくれた子が「CAFE BAR」を勝手に付けたんですよ(笑) そしたら収まりがすごい良くて。このまま行きます!って感じの結構軽いノリで。

デリヘルくん

それもロゴが先の発信なんですね(笑)

タロ

CAFE BARが付いて、ちょうど四角の中に収まって、これいいわって。いろんなところに載せやすいなとか、看板も作りやすいだろうなと思って「CAFE BAR」を付けました(笑) なのでコーヒーや紅茶も置いてますよって言ってるけど、売り切れの場合が多いです(笑)

デリヘルくん

(笑) ホットもあるんですか?

タロ

ホットが売り切れの場合が多いです(笑) アイスを基本的に置いてるんです(笑)

デリヘルくん

(笑) そうなんですね。お店のコンセプトはありますか?

タロ

コンセプトが難しくて。なんか公民館みたいであって欲しい。誰でも来れるような、ある程度は。「最近◯◯があったんだよね」みたいな、何でも病気の話でも楽しい話でもいいんですけど。「ちょっと聞いてよ」って来れるようなお店でありたい。それをイコールコンセプトなのかっていうと難しいんですけど。気軽に来て「来たよ〜じゃあね〜」とかで帰れる店。多分お客さんに聞いたら違うと思いますけど(笑) 何がカフェバーだよって言われるんで、ですよね〜って(笑)

デリヘルくん

(笑)

タロ

最近自分でもスナックみたいなもんよって言っちゃってるんで(笑)

デリヘルくん

お客さんの年齢層ってどれくらいなんですか?

タロ

30代〜40代が多いんですけど、下は20歳くらいから、上は70歳くらいまで来るので。

デリヘルくん

幅広いですね。

タロ

寄り合い所…親戚の家くらいの感じ?でやれたらいいかなって思って(笑) おっちゃんから若い子まで適当に喋ってるみたいな。でもコンセプトって難しいよね、他のお店とかどうしてるんだろ…。

デリヘルくん

ガッチリコンセプトを固めてるところもあれば、敢えて決めてないってところもあったりしますよね。

タロ

コンセプト組んで、コンセプト通りにお客さん集められる店がすごいなと思います。本当に素晴らしいなと思ってて、(自分は)できないから、普通のホモバーがいいんですけど「なんかあんたんところは違うね」って最近言われる…元々ずっと言われて来たんですけど。ここは変な店だよね、変な人ばっかりだよねみたいな。まぁ飲み屋さんの人とかイベント関係者の人も多いので(笑)  気づいたら本当に親戚の朝方の3次会くらいになってて(笑)

デリヘルくん

(笑)

タロ

男っぽい店にしたかったんですけど、よくわからない店になってきたんで(笑) いわゆる「飲み屋」で来てくれてる人が多いんだろうなって。コンセプトがある訳でもなく「何もなくていいよねココ」みたいな。友達に会いにきたよくらいの感覚で来れるからいいんだよねみたいな。

デリヘルくん

じゃぁ、敢えてコンセプトは決めずにって感じですか?

タロ

一番最初には選ばれない店ですよね。コンセプトがちゃんとしてないから、2番目、3番目に「ついでに行っとこうか?あそこどうせ開いてるよ、朝まで」ってね(笑)

デリヘルくん

(笑)

Q.扉に大きなベルが付いてますよね?

タロ

ボーッとしてる時に、大きい音の方が気づくかなって。(笑)

デリヘルくん

(笑)

タロ

ニトリに行って、何個かベルを試したんですけど、これが一番音が大きかったんですよ。こんなうるせーやつ付けてる人いないだろうなと思って。自分で付けたにもかかわらず、あの音にびっくりするっていう(笑) 開けたお客さんもびっくりして、お互いにびっくりしたって毎回なります(笑)

デリヘルくん

(笑)

タロ

もう変える気もないんで、大きい方がいいかなみたいな(笑)

デリヘルくん

そうだったんですね(笑) 大きい音を出すためのベルなんですね!

タロ

なんか黒板消しを落とすくらいのびっくりさをお互いに持ちましょうみたいな(笑) 思いっきり開けるとびっくりしちゃうからって怒っちゃうんですけど、でもそれもいいかなみたいな(笑)

デリヘルくん

ある種のコンセプトですよね(笑) いつもデリバリーボーイズで訪問するときに、音を出していいのかどうかで、そ〜っと開けることが多かったんですが、音を出していいんですね?(笑)

タロ

そうですね、思いっきり開けてくれた方が(笑)

デリヘルくん

びっくりがコンセプトだったら、音出して正解だったんですね(笑) それがわかってホッとしました。

タロ

お客さんからは「音大きくない?うるさいんだけど」って怒られるんですけどね(笑)

Q.オープンツイートがGIFアニメーションで凝ってますね!

タロ

アレはインスタのストーリーで全部GIFを組み合わせて作ってるんですけど、1回始たら止められなくなったってだけで(笑) 何も思いつかない時は適当な時もあるんですけど、これをこうしたら面白いかなと思って拡大したりとか、縮小したりとかして、考えて。

デリヘルくん

えー、すごい!

タロ

でも1回やると止められなくなるっていう。こいつ手抜いたなって思われるのも嫌だし。

デリヘルくん

確かにそうですよね〜。でもそのオープンツイートが面白いなと思って印象に残ってました。

タロ

先にそれ(GIFアニメーション)を作ってから文章を考えるんで。何もないと◯◯時オープンですしか書いてないので、仕事への向き合い方、お店に行こうと思うかどうかってだけなんですけど。

Q.MARU-TA official shopについて教えてください。

タロ

基本的にスタッフTシャツをSUZURIで発注かけて作ってて。ついでに買えるようにしてますけど、そんなに売れない(笑) まぁでもコロナがあった時に、とりあえずTシャツ作りたいんだよねって言ったら、それ(SUZURI)に流した方がいいよって言われたんで、(在庫を)抱えないでいいし。なので注文が入ったら、そっちから買ってって言えるかなってだけです。グッズ販売がしたい訳ではなく。自分も楽だし、店用の服もそこで発注できるから。

デリヘルくん

なるほど!キャラクターもいますよね?

タロ

マルタちゃん!あのキャラクターは、僕の元ママがお店をお休みしたときに、勝手に伝票の裏に描いてたんですよ、元画を。これ可愛いかも!ちょっと描き起こししてもらおうと思って、知り合いに頼んで描き起こししてもらって、キャラクターに仕上げてもらったんですけど。でもアレよくよく考えたら丸太じゃなくて切り株なんですよね(笑)

デリヘルくん

(笑)

タロ

ていうのを言われて、あぁ切り株だ確かに、丸太じゃないよねって、切り株ちゃんだったんだよっていう…そもそもコンセプト間違えてんなっていう(笑)

デリヘルくん

(切った)下の方だったんですね(笑)

タロ

うっかりなミスが多いからいろいろ。

デリヘルくん

衝撃的な情報でしたね(笑) じゃー今後のグッズ展開は特に予定してないんですかね?

タロ

そうですね、特に。来年ちょっとTシャツ新しいのを作ろうと思ってるんですけど。でも何度もTシャツを作って周年の時に売ろうとしたけど、ダメだったから全部一旦こっち(SUZURI)に流したっていう(笑)

Q.「ふさぎガチ」さんが営業をされてる時もありますよね?

タロ

年に2回だけ、ふさぎガチの子たち3人中2人が一応うちに所属してるんで。多分貸してって言われたから貸したんじゃないかな。僕も休めるし。その間僕は旅行に行ってるか、違う店でバイトしてるんです(笑)

デリヘルくん

他のお店でバイトされるんですか?(笑)

タロ

やることないし、週末だし。だったら週末に貸さなきゃいいじゃんって言われるんですけど、他の店を見てみることも大切だなって。ママだと見れなくなるから。そしたら新しい人とも知り合えるし、結構気分転換にやれてて。全然本当に今、他の人でも借りたいんだったら、ある程度知ってる人だったら貸してもいいんだけどなって。いつもいるし、たまにいなくてもどうにかなるでしょ?みたいな(笑)

デリヘルくん

違うお店に店子さんで入るって、責任範囲も違うしいつもと違う感じでできそうですよね。

タロ

何やっても2度と会わないと思えばある程度ね。けど緊張はしますよ、知らないしどうしようみたいな。向こうもこっちのこと知らないし。あんた誰?ってお互いになってる。でも接客ってこうだよねとか、昔の店子を始めた頃の嫌な気持ちを思い出したよね。ちゃんとしてないっていうか。あと店でどれくらい楽してるかって思う。自分の店って大体自分を知ってて来る人が多いじゃないですか。そうすると会話は向こうが生んでくれることが多いですけど、人の店だとこっちが生み出さないと会話にならないから。これこれみたいな、研ぎ澄まされるよね(笑)

デリヘルくん

敢えて厳しい場に身を置くような(笑) 初心に帰る感覚なんですね。

Q.今、お店で(または個人的に)流行っている事はありますか?

タロ

…ピース。生見愛瑠ちゃんっているでしょ?髪の綺麗な。あの人のピースがあんまり流行らなかったから、流行らせようと思って(笑)

デリヘルくん

(笑) 二丁目で流行りましたか?

タロ

流行りきらず(笑) みんなに散々やらせるけど知らないって言われるっていうね。「はっぴーす」ってやってるんだけど、指の長さが違うから、なんか違うな…っていう(笑)

タロ

指が長いと綺麗に見えるんですね(笑) むっず!!(はっぴーす挑戦中)

タロ

最近は写真撮る時にずっとこれで撮ってるんで。そうすると、教えてくれた若い子が「それ私が教えたよね」って言うから「忘れた…」って(笑)

デリヘルくん

教えてもらったんですね。

タロ

そうです。違うお店に入ってる子なんですけど「これやって」って言うから「わかるわかる、やるやる」って。めるる可愛いので「可愛いね」って言いながら「でも流行りきらなかったね」って言ってるんだけど、これやろ(はっぴーす)って(笑)

Q.ママになったキッカケは?

タロ

29歳くらいの時に、29歳くらいって若い世代がどんどん出てくるじゃないですか。楽しいんだけど、ここにいちゃいけないかもって思ったって言うか。30くらいでみんな消えていく人多くない?(笑) この人この前までいたのに30になったらいなくなったみたいな人をずっと見てて、このままだと居場所なくなるかもと思って、そうだ店を開こうって思ったのがキッカケの1つなんですけど。そうすると前の店もなくなったりして、キッカケがいろいろ出来て、ちょっと自分の場所を作ろうかなみたいに思った気がする。居場所のない人もね、自分が辞めたら居場所なくなる人もいるなと思ったのもあって、居場所を作ろうみたいな。結構「居場所」の動機がデカいかも。いわゆる親戚の家とか公民館がいいって言ってるのが、居場所として楽な場所になりたいじゃないけど。すごい良い人ぶった会話ですけど(笑)

デリヘルくん

いやいや(笑)

タロ

ああでもない、こうでもないっていう場所が必要じゃない?良いも悪いも笑い飛ばすみたいな場所でありたいと思ったのがキッカケなんだと思います。

デリヘルくん

ママさんとして意識してることはありますか?

タロ

「楽しい」を見つける。元々ちょっと怒りやすかったりとか、喜怒哀楽が激しかったんですけど。最近は楽しければある程度良いかなって。楽しむために自分が何するかみたいな。あと自分が楽しんでないと、お店も楽しくないしみたいな。

デリヘルくん

名言ですね。

タロ

でも出来ない時もいっぱいあるから恥ずかしい(笑) そうやって言いながらもまだ性格が情緒不安定な時もあるので。

Q.二丁目の今後に期待することは?

タロ

若い子もおじさんも共存共栄してほしい。なんか若いからダメ!おじさんだからダメ!みたいなのがもうちょっと…。だいぶ緩和されてきてるとは思うんですけど。多様性がどうのこうのって言うんだったら、年齢とか体型とか性別って言うのも二丁目が最初にやっていければ良いんじゃないかなって思うけど、いろんな大人の事情があるんだろうなって思いながら(笑) でも笑顔が増えればいいな。「楽しもう」みたいな感覚だけでも良いのかなって。まぁでも本当に共存共栄で誰でも。

デリヘルくん

ママさんの思う二丁目の印象ってどんなものがありますか?

タロ

楽しみ方を教えてくれる先輩ママたちがたくさんいたので。怒る訳でもなく、教えてくれる人がいて。教わって楽しかったな、これは違ったなってことを自分で選んできてる部分があって。いまだに先輩に怒られたりすると「うるせーな」って思ったりするし。「もうよくない?」って食い気味に言う若い子もいたら、でも学んでも良いんじゃないかな?って思うところもあるから。その中で一番共有できるのが「楽しい」かなって思うところがあって。まず楽しまないと何も学べなくない?みたいな感覚を教えてくれた人が多かった。「やってみなよ」って、「楽しむ」て「怒られる」も同義みたいなところもあるから、楽しみすぎると怒られるし(笑)

デリヘルくん

なるほど。深いですね!

タロ

考えさせられる街だと思いますよ。年齢層も幅広いっちゃ幅広いし、若い子だけの街じゃなくなったし、ゲイやレズビアンの街じゃなくなったしみたいな。本当に多様性ってすごい言葉だなって。

デリヘルくん

確かに。

タロ

残していかなきゃいけないところもあるしみたいな…難しい(笑)

デリヘルくん

二丁目で多様性を実感する時はどんな時ですか?

タロ

多分一番受け入れられてないのは自分達なんじゃないかなって思う時がある。逆に「多様性」って言ってる人が「多様性」の批判をしてるんじゃないかなって思う時があるので。やっぱりゲイだからレズビアンのことはわからないとか、でもそう言える事も「多様性」なんだよなって事もあるし。お客さんとかも、二丁目に来ている人たちの人種って言ったらおかしいけど、変わってきてるでしょ?実感しません?(笑)

デリヘルくん

時代と共に変わってきてる部分ありますよね。

タロ

ただ、わかんなくていいブラックボックスを開けようとする人もいるから、そう言う意味で「多様性」ってそういうのも「多様性」なのかな?って。相手を理解する事なんだろうなってことが「多様性」って言葉だけで片付けられていることが多いので。まぁ人が増えましたよね、いろんな人が。元々多かったっちゃ多かったけど、メディアに出てくれる人がいて、来てくれる人が増えたと思うし。

Q.最後に一言お願いします。

タロ

食わず嫌いじゃなく、味見くらいしてみたら?って思う。あの店はこういう店だから行かないとか、街自体もそうなんですけど、あの街こういう街だから行かないとか。じゃなくて、ちょっと味見してみたら?食わず嫌いが一番つならなくない?みたいな。つまんない中にも楽しさってあったりもするしって、いつも思ってることなんですけど。3回くらい味見してみたら、苦い味も美味しく感じるんじゃない?みたいな(笑)

デリヘルくん

すごい深いですね(笑)

タロ

タイ料理美味しいって言うけど、どこ行っても美味しくない?って。フランス料理もどれが本物かわかんないけど、味見して「これが美味しい味なんだ」って思いません?(笑)



デリヘルくん

あぁ〜。

タロ

そう言う感じ!飲み屋に対してもそれで、これがこれなんだって理解する。納得できなくても理解できるようになればいいかなって思って生きてるから、あんまりどうなって欲しいってよりかは、本当にもっと笑顔が増えたらいいかなみたいな。怒るのやめて〜みたいな(笑) 自分の店もそうでありたいなって思います。Twitterのプロフィールにも書いてるんですけど、来る前に印象を決めるんじゃなくて、味見してみないとわからないだろう?みたいな。「合う人もいれば、合わない人もいる。味見くらいしてみてね」って。結構当たり前のことなんですけど、みんなが嫌がるところで、味見するのをやめて、あの店あんな感じだから行くのやめようじゃなくて、行ってみて自分の思ったことやれば?みたいな。そんなことを常に思ってるんで。こんな感じの事しか言えないけど(笑)

デリヘルくん

ありがとうございます。

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