vol.48 go-up ゆうじ
店舗名:go-up
店舗住所:新宿区新宿2-18-10 2F
店舗電話:03-3353-3922
営業時間:月〜木19:00~翌2:00、金19:00〜翌5:00、土〜連休前20:00〜翌5:00
※社会情勢により変更の可能性があるため、HP等にてご確認ください。
定休日:無休
https://twitter.com/taffy4711
Q.デリバリーボーイズについてどのような印象を持たれてますか?
ゆうじ
今は昔よりもより一層だと思うんですけど、やっぱり生でやったりとか、そういう事が多い中で、こういう風に活動されているってことは大事なことだと思うんですね。生でやるっていうのは、いくら付き合いたての恋人でもあんまりよろしくないような気がして。なのでやっぱりコンドームとか自分の身は自分で守るとか、他人に感染さないとか。やっぱりすごい良い活動だなぁと思います、はい。
デリヘルくん
ありがとうございます。お客さんの反応はどうですか?
ゆうじ
結構(デリバリーボーイズは)前から活動されてるので、そんなに新規性は感じられていないと思うんですが、(コンドームを)『何これー?』っていう感じで手にとって見る方とかたくさんいらっしゃいますね。
デリヘルくん
(デリバリーボーイズは)お客さんからしたら割と浸透しているって感じですかね?
ゆうじ
そうですね。結構昔から(コンドームは)いろんなお店の目につく所やカウンターにはあったので、定着はされてると思うんですよね。新しいものではないですけど、お店側からするとコンドームがあることが「ステータス」っていうと大袈裟ですけど、あることによって「認められた」じゃいけど、なんか「あることがいいね」って言われるときもありますよ。
デリヘルくん
ボーイズ訪問時のエピソード的なものはありますか?
ゆうじ
う〜ん、エピソード…。でも話しかけていいものなのかっていうのはやっぱりちょっとありますよね。
デリヘルくん
結構それお互いに思っている部分があると思っていて。
ゆうじ
そうですね。でも酒屋さんとか業者だとノンケさんのことも多いので、お客さんによっては気を遣うこともあるんですけど。でもデリバリーボーイズのみなさんはゲイの方が多いと思うので、別にお客さんからしても嫌な気はしないですよね。なのでその辺は大丈夫だと思います。
デリヘルくん
じゃあなんか話せる機会があったら(笑)
ゆうじ
そうですね(笑)
Q.最初にコンドームを置こうと思ったキッカケは?
ゆうじ
キッカケは、結構随分昔に行ってた店にもコンドームが置いてあったし、最近行くようになったお店とかにも置いてあるのを見た時に、あぁ自分の店にも置きたいなって思ったんですよね。「そうするのどうしたらいいんですか?」ってそこのママさんに聞いたら「自分から連絡したらいいんですよ」みたいなことをいわれて、ご連絡した次第なんですけど。
デリヘルくん
コンドームをキッカケにお店の中でお話に会話になるようなことはありますか?
ゆうじ
「エッチする時にはやっぱり絶対コンドームはした方がいいですよ」っていうことは、自分からは言いますよね、手に取られた時に。まぁ「生でやる」っていう人は自分からは言わないので、分からないですけど「まぁそうだよねー」みたいな話にはなりますね。
デリヘルくん
店内でそういった具体的な性行為に関する話っていうのは、あまりフランクに出たりしない感じですか?
ゆうじ
うちではあんまり出ないかもしれないですね。
Q.お店での相談等(御客さんから)はありますか?(HIV/性感染症等)
ゆうじ
性病はないですね。結構こういうゲイバーとかだとあんまり…。どんなんでしょう。
デリヘルくん
プライベートではあったりしますか?
ゆうじ
プライベートの時はありますね。
デリヘルくん
そのときに対応で困ったこととか感じるようなことはありますか?
ゆうじ
しっかり治療すればHIVがもう死ぬ病気ではなくなっているので、だから検査とか治療とかは大事ですよね。その辺をもっと重点的に認知されて欲しいのと、エッチに関してももっと予防の意識を持ってほしいなっていうのはやっぱり伝えてますね。今はその、事前に薬飲んでるとエッチしても感染らないとか、自分はあんまりよく分からないんですけど、なんかそういう予防の方法もあるって聞いたので。でもコンドームあるか無いかでは全然違うと思うんで、基本的にはやっぱりコンドームを着けてやって欲しいですね。
Q.お店の名前の由来は?
ゆうじ
もうすごいくだらなくて、いうのが恥ずかしいんですけど。昔から違う名前でお店をやろうと思っていたんですけど、その名前を調べていたら、当時その言葉が流行っていて、検索するとそっちの方が先に出ちゃっていたので、「これはちょっとダメだな」って思って。どこかの会社概要か何かを見た時に、GO UP, GORGEOUS(ゴージャス), GLAMOROUS(グラマラス)っていう3つのGでこの会社をやっていきますみたいなのが書いてあって。ゴージャスとグラマラスはなんとなくわかるじゃないですか?GOとUPってどういう意味なんだろうって調べたら、「上昇する」とか「昇る」とかそういう意味だったんで、まあ最初はなんかいいかなって思って。で、小文字で「go up」になったんです。
デリヘルくん
3つのGが並んでいた時も小文字だったんですか?
ゆうじ
いえ、大文字だったんですけど、小文字から小さく始めていこうかな?って。
デリヘルくん
(笑) 謙虚ですね。
ゆうじ
いやいや(笑)
Q.お店のコンセプトはありますか?
ゆうじ
お店の特徴としては、狭くてちっちゃいお店なので、1人利用の方が多いんですけど。でも1人の方達でもみんなで和気藹々(わきあいあい)としゃべってくれてるので。コチラは楽にさせてもらってます(笑) 大勢で来てくれても、(常連さんは)気を遣って立っていただいて、自分達は端の方で飲んでいただいたりとかしてくれるので。良いお客さんにすごい恵まれてます。
デリヘルくん
客層はどのような感じですか?
ゆうじ
年代は平日だと30代〜40代ですけど、週末になると20代〜30代が多いですね。
デリヘルくん
若い方も多いんですね!
ゆうじ
最初のコンセプト的には40代って思っていたんですけど、なんか若いですね(笑)
デリヘルくん
ゆうじさん意外にもスタッフさんはいますか?
ゆうじ
アルバイトの方が何人かいてくれてるので、イレギュラーだったり。
デリヘルくん
スタッフの年代は?
ゆうじ
下は20歳から上は40代までいますねー。
デリヘルくん
幅広いですね!他にも洋画、洋楽のお店とお聞きしましたが、こだわりなどありますか?
ゆうじ
自分たちの年代でいうと、ちょっと古めの洋楽が懐かしかったり、洋楽って流しても母国語じゃないからそんなに音に集中しないじゃないですか?なので、ずっと見ないようにするためにも洋画とか流したりします。
デリヘルくん
雰囲気作りみたいな感じですかね?お店の看板ロゴもカッコイイですよね!
ゆうじ
デザインしていただいた方と相談しながら「こういうのどう?」みたいな感じで、今のロゴになったんですけど。
デリヘルくん
何かモチーフがあるわけではなく?
ゆうじ
そうですね。これは案としていただいて、選んでみたいな感じなんですけど。カッコいいとはよくいっていただけて。ガッチャマンみたいですよね!
デリヘルくん
(笑)
Q.本来であれば7月が周年という事でしたが?
ゆうじ
そうなんですよ。7月17日がリアルオープン日だったんですよ
デリヘルくん
ご準備されていたこともあると思うんですけど、できるんだったらこういうことをやりたかった等ありますか?
ゆうじ
今年はできないと思っていたので。去年のも飾ってあるんですけど、2種類ポスターをデザイナーの方に依頼して作ってもらってるんですよ、できないのは知っていて。今年も作ってできてはいるんですけど、今お店はオープンしていないので受け取れないんですよね。なので、一応来年にかけようかな?くらいの感じですね。
デリヘルくん
来年に向けてっていうところで、お店としての今後の目標ってありますか?
ゆうじ
まずはコロナの自粛が明けてみないことには営業もできないし。営業したからといって、自分のところは完全に休んでいるので(お客さんが)戻って来てくれるのかって不安はすごいあります。でも、ウチだけじゃなく他もそうだと思うんですけど、1からやり直しってことになると怖い面はいっぱいありますね。やるからには、やらないといけないので頑張るしかないんですけど。不安なところも多いですけど、ポジティブには考えていこうと思いますよね。悪い方には考えないようにしてます。
デリヘルくん
どのようにポジティブに考えられそうですか?
ゆうじ
コロナが流行して1年半が経って、お客さんとかも飲みに行かないのが当たり前みたいになっていると思うんですよね。なのでコロナが明けた時に戻ってきてくれるかな?っていうのは怖いですけど、やるんだったら新しく0から始めてもいいかなって気持ちでいないと、やっていけないと思うんですよね。
デリヘルくん
そこの心配をしてるお店って多いと思います。
ゆうじ
そこが一番怖いですよね。でも今回も(まん延防止等重点措置期間は)ちょっと営業できたじゃないですか。その時は諦めて平日とかお客さんが0になってもいいと思ったんですよ。でも、ありがたいことに0になる日は一回もなく、最後は週末に「こんなに来てくれるんだ」ってなって、それでやる気も出てて「あ、頑張れる」と思いました。
Q.お通し以外にも、ご飯を出されていますよね?
ゆうじ
ご飯は日曜日だけなんですけど、アルバイトの子がやってくれていて。自分の時はお通ししか出してないですけど。
デリヘルくん
お通しとは別に割とガッツリとしたご飯が?
ゆうじ
ガッツリ系の。
デリヘルくん
メニューを見ていてもラインナップが多いですよね。
ゆうじ
そうなんですよ。日曜日のスタッフは、料理のお仕事されてる方なので、色々やってみればって任してます。でも、今はコロナがあるので、今後どうなるかはコロナが明けないことには何にもわからないですね。
Q.今、お店で(または個人的に)流行っている事はありますか?
ゆうじ
お休みが多くて、めちゃめちゃ太ったんですよ。で、ずっとトレーニングばっかりしてます。パーソナルとか、痩せるつもりでやったんですけど。それしかやってないような感じです。
デリヘルくん
そうなんですね!プロレスもお好きとお聞きしたんですが?
ゆうじ
プロレスめっちゃ好きです。
デリヘルくん
応援してる団体や選手がいるんですか?
ゆうじ
全部好きなんですけど。こういうことをいってると、新日本プロレスの子を連れて来てくれる人もたまにいて、そういう時は得ですよね。
デリヘルくん
(笑) いいですね。うらやましい!!
Q.二丁目への関わりについて教えてください。
ゆうじ
元々関西出身なんですが、田舎だったんで情報がなかったんですよ。その当時はインターネットは全然普及してなかったんで、隠れてました。
デリヘルくん
そうなんですか。じゃあ、東京に上京してから?
ゆうじ
実は東京に住む前に北海道に住んでたんですよ。仕事で行っていて、そこで初めてゲイバーデビューしました。発展場とかあるのも知らなかったんですよ。
デリヘルくん
札幌で色々覚えたんですか?
ゆうじ
札幌で色々(笑) たくさん覚えました。
デリヘルくん
2丁目に来始めたのはいつくらいですか?
ゆうじ
20年くらい前、2000年ぐらいだったと思います。東京に転勤になってって感じだったので。
デリヘルくん
そうなんですね。二丁目もその当時に比べると結構変わって来たところがあると思うんですけど、ゆうじさんが持たれている二丁目のイメージと今後こういう風になっていってほしいっていう展望みたいなものがあれば。
ゆうじ
昔はやっぱり秘密の場所じゃないけど、みんな隠れて二丁目に来て楽しんでって感じがあったんですけど。今は時代も変わってオープンになってノンケさんも多いし、昔みたいになれるのは一番いいと思うんですけど、でもやっぱり多様性を考えると今に合わせる必要があるのかな?って。バランスが難しいですよね。若い子のお店ももちろんいっぱいありますしね。でも、やっぱり今はコロナが終息して人が戻ってこないことには何にも言えないですよね。まずは人が戻って来て欲しいです。
デリヘルくん
当時っていうか、色々ゲイバーとかに飲みに行っていた時期って、ゆうじさんとしては一番何が楽しかったですか?
ゆうじ
自分がゲイであることを隠さずにお酒をたくさん飲めるって感じじゃないですかね?例えば居酒屋とかで会社の人たちと飲みに行ったら、酔っ払って変なことをポロッと言っちゃったらどうしようとか、あるじゃないですか。
デリヘルくん
なるほど。
ゆうじ
でもゲイバーだったらポロッといっちゃったところで普通なんで。その安心感ってところですよね。
デリヘルくん
今は割と社会的にLGBTQの人たちも可視化されているところで、ここでならなんでも話せるっていうのが薄れて来ている部分もあると思うんですけど、何かお店をやっていてもそうですけど、これは守りたいとかありますか?
ゆうじ
お店作りのところで考えると、仕事の話もできるような、愚痴もこぼせるようなところでありたいとは思いますけど。なんか難しく考えてまうな。(お店としては)まあ落ち着いて飲めるところにしたいですね、はい。
Q.最後に一言お願いします。
ゆうじ
コロナ前から二丁目の活気も薄まって来てたところもあると思うので、それを跳ね除けるくらいみんながわーっと集まるところになればいいなと思いますね。お店はよろしくお願いしますっていうしかない(笑) 営業再開した時はぜひ皆さん来てくださいっ。
デリヘルくん
ありがとうございました。