vol.51 ぴPOINT さとP
店舗名:ぴPOINT 店舗住所:新宿区新宿2-7-3 ヴェラハイツ新宿御苑311 店舗電話:03-3341-6364 営業時間:平日19:00~0:00 金土19:00〜翌3:00 日18:00〜23:00 定休日:火曜・水曜
Q.デリバリーボーイズについてどのような印象を持たれてますか?
さとP
みんなね、笑顔なんだよね。すごく気持ちがいい。イベントなんかではコスチューム変えて来てくれたりして季節を表してくれてるし。あとキャンディとかお菓子とか渡したりしてるんですよ。大変じゃん?寒い中来てくれて。
デリヘルくん
ありがとうございます(笑)
さとP
あとはお客さんが「今の子可愛かったね」とか言ったりして。
デリヘルくん
お客さんはデリバリーボーイズのことは認知されていますか?
さとP
知らない方たちには説明してあげたりしてるし、それでコンドームあるから使ってねとか、あとはパッケージがね、今回のかわいいから貰っていい?とかさ。割と医療関係の方もうちは多いから、そういう会話とかがしやすいので、そういう意味で会話はしやすいから助かってるかなと思います。
Q.コンドーム設置のキッカケは?
さとP
なんだったっけな?「お願いします」って言われて「はい、いいですよ」って。
デリヘルくん
じゃー最初の時ですかね。
さとP
そうそう、本当に初期ですね。最初はカウンターの方に置いてたんだけど、お客さんに「持っていきずらいんだよね」って言われて、それからトイレに置くようになって。トイレだと、ちょっとおしっこしながらフライヤー覗いてみたり、それで結構持ってく。
デリヘルくん
そうなんですね。
さとP
あとまぁこっちも持ってきなさいよって言うしね。特にイベントとか週末によくあるし、何があるかわからないから。準備してて損はしないじゃない?
デリヘルくん
確かに!
さとP
特にタチの人に持っていきなさいって言ってる。
デリヘルくん
あ〜(笑) ありがとうございます。コンドームをキッカケに店内で会話になることもありますか?
さとP
しますします。(コンドームの)絵とか違ったりするから、2つ持ってきて話になったりとか。うち何もないので、映像もカラオケも。だからお客さんが率先してなんか話題作りしてくれるお店なので(笑)
デリヘルくん
その流れで性行為の話なんかも出たりしますか?
さとP
うん、具体的ではないけどね。体験談とか失敗談とか、流れで身を任せてしまって後悔したこととか、クラミジアとか淋病もらったりとかそういうね。そういう話が出てくるので、だったらちゃんとしなきゃダメだよって。あとはたまにだけど生が好きって人もいるので、そういうときは、気持ちはわかるけど非難轟々だよねって。あと自分が本当に好きになった人が現れたときにどう思う?って。守ってあげられるのが普通じゃないの?って会話も出たりするので。すっごい真面目な会話と、すっごいくだらない会話が混じってる。まぁお酒の席だからね(笑)
デリヘルくん
(笑) でも場所によってはそういう話自体タブーになってるところもありますよね。
さとP
たぶんうちはそんなに若くないからだと思う、年代が。メインが40代で、上は70代までいるので。
デリヘルくん
すごい!
さとP
割と経験豊富の方から、未熟な方っていうのかな?だから年寄りは年寄りなりの体験したこととか、失敗したこととか喋ってくれるので。若い子はどうしても妄想を描いて飛び込む子たちもいるので。わからなくはないけど、やめなさいとか、割と普通に喋ってるかな。
デリヘルくん
そういう経験の共有みたいなことが色んな人と出来るのっていいですね。
さとP
まぁ人の話って言いながら基本自分の話だよね(笑)
Q.お店での相談等(お客さんから)はありますか?(HIV/性感染症等)
さとP
あります。まぁ週末とかお客さんいるときは難しいですけどね。平日の暇なときとか。初めての人じゃなくて何度か通ってくれてるお客さんだったら、入ってきた瞬間にわかるしね雰囲気で。なんか言いたいんだろうなって。もぞもぞしてて、最初告られるのかなと思ったよね。
デリヘルくん
(笑)
さとP
久々に声かかるかもって。で誰もいなくなった瞬間に「ちょっといい?」って言われて、キターーと思ったら全然違う方向で重たい会話なんだけど。そしたら医療関係の人に相談しなとか、支援団体もあるから連絡してみたら?とか。あとボランティアで色んなことなさってる人もいるので、今一人で悩むことってないじゃない?
デリヘルくん
そうですね。
さとP
特にコロナになってからどうしても一人になる時間ってのが増えちゃったので。なるべく一人にならないようにしてあげたいなって思うから、話そってしてるけどね。どこまで伝わってるかわからないけどね、結果最終的に自分で決めることだから。どうしても自分でやったことを自分で後悔して自分で悩むので、みんなたまたまちょっとのキッカケでなっただけだから。変な言い方だけど風邪と一緒で、大きな違いはあるけどね。と思ってて、だから恥ずかしいことじゃないよ、隠すことの方が恥ずかしいよねって思って喋ってます。病気の話うちは普通に喋ってるね。普通の病気の話でも。僕自身もちょっと病気持ってたりするので、だからそういう病気の話ができないのってつまんないっていうか、さっきも言ったけど若くない店なので。何かしらみんな持ってるので、糖尿だったりとか血圧が高いとか。(お酒を)飲む前に薬飲まなきゃいけないんじゃないの?とか。そういう(笑)
デリヘルくん
そういう話がちゃんと出来る環境ていいですね。
さとP
なんだろ、曝け出してくれた方が居心地がいいんじゃないかなって。それでもカウンターの幅で超えられないところはあるけどね。でもちょっとオープンにしてくれると喋りやすいからって思いながら喋ってます。
Q.お店の名前の由来を教えて下さい
さとP
出たぁ!!これねぇ〜恥ずかしい話なんだけど。単純に二丁目って世界でも有名なところじゃないですか?その昔ホモバーって言われてて、男が男を求めて集まる場所。単純にちんこの集まる場所、ペニスポイントでP POINT。
デリヘルくん
そーだったんですね!!(笑)
さとP
でもこれあまりにも恥ずかしいので、今みなさんに説明するときには「大事な場所、プレシャスポイント」ってこじつけしてます(笑
デリヘルくん
なるほど(笑)
さとP
だからうちの屋号って平仮名の「ぴ」と、アルファベットのPが重なってるのはそういう意味なんです。ちょっと韻を踏んでて、ちょっと合体してるようにしてるんです。普通だったら離すじゃないですか?それをちゃんと平仮名にして、これがちんこになってるっていう(笑)
デリヘルくん
あ〜!「ぴ」の形が!!(笑) すごーい!
さとP
そうそう(笑) 説明するとダッサいんですよ(笑)
デリヘルくん
いやいや、いつもデリバリーボーイズでお店に伺うときも、ぴだけ平仮名なのは何でなんだろうって疑問に思ってたんですけど、謎が解けました(笑)
さとP
自分で考えて自分で作ったデザインなんで。
デリヘルくん
そーなんですね!
さとP
そうなの。使わなくなったカレンダーの裏にずっと寝っ転がって色んなこと考えたんだけど、なんか弾く音がいいよって言われて。それで「ぱぴぷぺぽ」と、あと屋号で呼ばれたかったの。ぼく「さとう」なんで、「さとぴー」とか「ぴーママ」とかって呼ばれてるので。だから「ぴ」に行こうよって言うと他の人にバレないじゃない。
デリヘルくん
お〜なるほど!
さとP
そういうのがあって。で色々考えてて、でも結局ちんこの集まる場所だよねって(笑)
デリヘルくん
(笑)
さとP
考えた割には単純でしょ? でもちゃんと大事な場所だよね?(笑)
デリヘルくん
そうですね(笑)
さとP
そういう風に言ってくれたのは、4年前くらいに亡くなったお客さんなんだけど。「ちょっとそれ恥ずかしいし、屋号についてはインタビューとかされたときに絶対聞かれるから、そんときは大事な場所って言い方変えれば?」って。それがその子のメッセージっていうか、遺言になってるので。それは継いでいきたいなって思って。でもちんこの集まる場所なんですけどね(笑)
デリヘルくん
(笑)
さとP
お願いします。そこは(笑)
デリヘルくん
一発で覚えてもらえますね(笑)
Q.お店のコンセプトや意識していることはありますか?
さとP
なんもない!でもぼくはこのキャラクターだし、割と喋るときに目を見て喋っちゃう人なので。喋り方もストレートなので、白か黒って決めてからグレーで喋れるのね。グレーから白と黒には喋れない人なので。よいしょもできないので、それが苦手というか怖いって言われるのと。ぼくが年が年なのでちょっと怖いってイメージあったり(笑) だからコンセプトは全然、敷居も何もないんだけど、敷居が高いって言われたりもするので。カテゴリーがなくって。ただうちは戸籍上男じゃないと入れない店なので、女性は一切入れない店なので、そこだけですこだわりがあるとすれば。あと年齢も体型も全然関係ないです。
デリヘルくん
へぇ〜。
さとP
だって決めるのはぼくじゃないもん。お客さんなので。
デリヘルくん
なるほど。じゃー色んな方が集まるんですね。
さとP
だから来てもらって、次来なくなるのはしょうがないじゃない?なんだろ、きれいぶった言い方すると恋愛と一緒なので、第一印象が合わなかったらもう会わないでしょ?
デリヘルくん
あ〜!
さとP
また来たいと思って来てくれたらばこっちも嬉しいけどね。だからなるべくドアは軽い方がいいじゃない?例えば心の扉は重たいじゃない皆さん。色んな物抱えて何かを背負ってくるわけだから。あと本当に何も無いので、会話するしかないので。そうすると嫌でも一枚一枚剥がしていくしかないじゃない?それが嫌だったらまた自分から着ていくじゃないですか。最後全部重たい荷物背負って帰っていくお客さんもいれば、全部脱ぎ捨てて「キャー」って出てくお客さんもいるじゃない。
デリヘルくん
「キャー」っていいですね(笑)
さとP
なるべく「キャー」ってこの街にまた遊びにいって欲しいなって思うので(笑)
デリヘルくん
そうですね。
さとP
色んなお店があるからさ。
デリヘルくん
先程年齢層が高めってお話もありましたけど、若いお客さんも来たりしますか?
さとP
来ますよ!でもメインはやっぱり30代〜40代、50代前半だったりするので。なんだろ、飲兵衛が多いんですようち。プロのお客さんというか、飲み慣れてるっていうか、遊びなれてるっていうか。変な遊びじゃなくてね。知らない間に仲間に入れてくれたりもするので、若い子たち関係なく、そのお客さんがちょっとでも心の扉開いてくれればスッと入れる気がする。そこだけかな。どうしても鍵がいっぱいかかってる方っていらっしゃるじゃない?見てて歯がゆいんだけどね。1個ずつ鍵を解いてあげたいけど、こっちにも限度があるので我慢の。
デリヘルくん
そうですね(笑)
さとP
3個までは外せるけど、4個5個はね。お願いだから3つ目以降は自分で外してって。ベットインするときにボタンがいっぱいついた洋服1個1個全部取るのってイライラしない?
デリヘルくん
そうですね(笑)
さとP
でしょ?せめてね自分でもちょっと外してって思うよね。それと一緒!
デリヘルくん
すごくわかりやすいです(笑) 1つ2つまでは出来ますけどね。
さとP
ね。それは共同作業じゃない?それくらいの気持ちがあれば、こっちらかも寄り添えるし。頼ってこられても困るけどね、割と気分屋なので。今日はゴメンって日もあるし(笑) そんな感じ。(コンセプトは)無いっちゃ無いしあるっちゃある。でも無いのが一番個性があるって言われるじゃないですか?「うちはこうです」って言った方が簡単だし、拒否ることも受け入れることもしやすいので。でもそうなっちゃうとなんか偏っちゃうかなって。
デリヘルくん
他にスタッフさんはいらっしゃるんですか?
さとP
います。うちのスタッフさんはみんな30代〜40代で、5人くらいいるんだけど、今は常時登録できてるのは3人だけかな。とりあえず去年からコロナになって、みんなサラリーマンなので、一応アルバイトの入店はお断りさせてもらってるのね。会社でもダメだろうし、私がもらう分にはいいけど、うちからあげたくないなって変なアレがあって。スタッフさんがもし(コロナ陽性に)なってしまったらば、会社に言わなきゃいけなし、言いづらいと思うんだよね。だからそこは我慢してもらってます。ぼくだけだったらお客さんも何もしてないし、ぼくからもあげないように頑張ってますけど。どうしても人間が増えたらばその分(感染の)率が高くなるので。悲しいかなコロナでそんな忙しくないし。そう思ってまだ入れてません。
デリヘルくん
そうなんですね。
さとP
スタッフの体型は普通体型からガチムチまでいるかな?
デリヘルくん
みなさん一緒に入ることもあるんですか?
さとP
イベントのときとかはね。基本的にが週末に1人とかですけど、そんなには。昔はね週末3人くらい入ってもらってたけど。今はね、お客さんよりこっち側の方が多くなっちゃうとそれって悲しいじゃない?(笑) 銀座じゃ無いんだからね。
デリヘルくん
銀座(笑) そうですね(笑)
さとP
1対1の接待なんて怖くない?いくら取られるんすかってなっちゃうからさ。
デリヘルくん
そうですね、確かに!
Q.日本酒利き酒セットがあるって聞いたんですが。
さとP
ありますよ。今ちょっとコロナでやってませんけど、わたしが最初泡盛が好きで用意してたんですけども。お客さんが色んなの飲みたいって言って、今10種類揃えてやってるんですけど。まぁ芳しくないお酒ってあるわけじゃないですか。やっぱり日本酒って生きてるものなので、封切ってしまうとダメになってしまうので、回転させる意味でも。
デリヘルくん
結構人気ですか?利き酒セット。
さとP
そうだね。「とりあえずビール」が「とりあえず利き酒」になってますね。
さとP
えー、そうなんですね(笑)
デリヘルくん
日本酒3種類で1品つまみ付けて800円で出してるんですけども、お猪口3杯だから高いか安いかはお客さんの判断だけど。たまに目玉で高いのドンって入れてみたりもしてますね。あとはお客さんから飲みたいお酒を聞いて、それを仕入れて置いてたりしてます。うちは飲みたいお酒を入れてって言われたら入れちゃう店なので。
さとP
そうなんですね〜!
さとP
飲みたいお酒がある方がゆっくり飲めるじゃない?うち平均したらお客さんが3時間以上いるんですよ。
デリヘルくん
すごい!でも仕入れ大変じゃないですか?
さとP
でもそれは仕事なので。酒場ですからね。まぁもちろんダメなものもありますよ。思った以上に仕入れ値が高いときもありますので。あとうち持ち込みOKなんですよ。その代わり、1つだけ条件があるんです。持ち込んだときに、その場にいるお客さんに「よかったらどうぞ」って勧めてくれないとダメなんです。勧めてくれたらば全然OKです。よその店だと持ち込み料って取るところもありますけど、ぼくの中ではなんで取るんだろってわからないです。だって労せず仕事できてるので。だって仕入れもしてない、重たくもない、ざっくり人の褌で相撲とらせてもらってるので。相撲バンバンとれる人なので(笑)
デリヘルくん
(笑)
さとP
そうなんですよ。それでみんなが盛り上がって仲良くなるじゃないですか。すると今度飲んだお客さんが「ぼく知ってる飲ませたいお酒があります」って、それをまたお客さんが持ってきて。またまたわたし労せずに仕事ができるので。お客さん同士がうちで待ち合わせして来てくれるので、ねぇ…おいしいじゃん!(笑)
デリヘルくん
すごい良い連鎖ですね。
さとP
そうそう。そうやって(お客さん同士が)仲良くなってくれればいいなと思って。
デリヘルくん
みんながハッピーになれますね!
さとP
なるべくぼくが仕事をしないように努力してます。自分が仕事しない努力はするんだけど、みんなの為に努力はしない。
デリヘルくん
(笑)
Q.季節の手ぬぐいとは?
さとP
うち4月が周年で、一昨年にお客さんから額縁と一緒に手ぬぐいを2本いただいたんですよ、周年祝いで。「ありがとう」って言って、ふと考えたら、これいただいたら毎月飾んなきゃいけないの?って思って2年が経ちました(笑) ただお客さんが手ぬぐいを「クリスマスの柄はなかったはずだから」ってくれたりとか。意外と大変なの毎月毎月。
デリヘルくん
(笑) 手ぬぐいはお客さんからいただいたものなんですね。
さとP
そう、お客さんから半分もらって、あとは自分で買ってますけど。最初いただいたときに、うちそんな和風なお店じゃないけどなって思いながら。でも意外とコテコテな和風だよなと思いながら(笑) それこそ個性がないっちゃないので、なんでも言われたら答える店なので。割とゴチャゴチャ感がしますけど(笑)
デリヘルくん
でもサンタクロークの手ぬぐいとかもあるんですね!
さとP
そうなのよ!かわいいじゃんとか思って。サンタの衣装が普通に赤かなと思ったら、和柄なんですよ。
デリヘルくん
本当だ〜!
さとP
着物の柄なんですよ。
デリヘルくん
そこはちゃんと和柄なんですね!
さとP
そうなんですよ。びっくりと思って。お客さんが「あれで六尺作ったらどうなんだろ?」って言うから、「知らんがな!」って。
デリヘルくん
(笑) いや本当にそれは知らんがなですね(笑)
さとP
ね、感覚一緒でよかった(笑) でもね、意外とこういうのってあることによって、特に去年〜今年にかけてコロナでまともに仕事してなかったので、休んでたし。季節を感じることなく季節が終わってたの。ひたすら掃除と、ひたすら人と会わないようにしてたので。その中でも手ぬぐいだけは変えてたから、自分の中で季節を感じるものではあったので。ぼくこの子(手ぬぐい)に季節教えてもらってたわって今喋りながらそんな感じがした。いただいた人に言ってあげなきゃ!ありがとうって。
デリヘルくん
素敵!
Q.タバコの出張販売許可をお持ちとのことですが。
さとP
はい。でも二丁目多いんじゃないですか?タバコ吸う人もいまほとんどいませんけども、どうしても吸いたいって人は、外で吸うってわけにもいかないし、ベランダもあるけど、ベランダ片付けるのもちょっと面倒臭くて。うちはカウンターの一部のスペースを喫煙スペースにしていて、上に空気清浄機を付けたので煙を吐いたそばから顔めがけて後ろに行くようになってて、自分で吐いた煙は自分で吸いなさいってことで(笑) でもほとんどいませんけどね。
デリヘルくん
でも結構吸う場所に困ってる人が多いイメージがありますけど。
さとP
そうそう、二週間くらい前かな?電話がかかってきて「おたくはタバコ吸える店と書いてありますけど本当ですか?」って言うから「吸えますよ」って。で「伺おうと思います。いついつ東京に行くので…」って言うから、「地方だったらアレですけど、今うちは誰かの紹介じゃないとコロナの関係で、すぐに連絡が取れる状態じゃないと入れてないんですよ」って、だからぼくと連絡が取れるようになってもいいんだったら来てもいいですよって。だってなんかあったときに困るじゃない?保健所に届けたりするのは大変だけど、店のママには言いやすいかなと思うので。店のママに言ってもらえたら、わたしから今日来てたお客さんやその前後のお客さんには連絡取りやすいので。で一応確認のためにPCR検査を受けてって言って。わたしからは言って聞けると思うのね。いきなり保健所ですって言ったら引きません?
デリヘルくん
そうですね。ちょっとびっくりちゃうかもですね。
さとP
そうやって考えると届けだすのに躊躇しちゃいけないんだけど、躊躇しちゃうでしょ?さっきの病気の話ではないけども。せめてわたしが連絡取れるように真ん中でいた方が少しはクッションあった方がいいかなと思って。とりあえず年内いっぱいは初めてのお客さんは誰かの紹介か、もしくは誰かと一緒に来ないとごめんなさいってしてます。
Q.コロナ前にお客さんによるランチ営業もしていましたが、場所貸しもされてるんですか?
さとP
たまたまあのときは、うちのお客さんで自分でお店を持ちたいって方がいて。ぼくもそうだったけど、お店やる前って夢は大きいじゃないですか。でも現実は厳しいじゃないですか。それでこの条件の悪いところでどこまでやれるかをやってごらんって。なんの宣伝もなしで彼はやったのね。宣伝しなさいって言ったけど。でもやらないと物事は見えないので、なんかあったらどうぞって、次に頑張りたい人がいるんだったらって。
デリヘルくん
へぇ〜。
さとP
ぼくもそうやって助けてもらってたからね先輩たちに。お店のお手伝いに入ったりとかで。それも一つの勉強じゃないですか。で彼はそれをやってて、たまたま元々勤めてたお店のオーナーさんが倒れて奥さんから連絡が来て「お願いちょっと手伝って」って言われて、今そこにいます。逆にいったら他のところにいなくてよかったねって。電話があってすぐにそっちに行けたので。だから本当に(うちでのランチ営業は)3ヶ月くらいしかやってないですよ。ほとんどぼくがランチ食べてたけどね(笑)
デリヘルくん
(笑)
さとP
しょうがないよねと思いながら。で、ちょっとうちのお通しも作っておいてって。それをここの使用料にして。そしたらお互いにWIN-WINでぼくも楽できるし。ランチ好きだから(笑)
デリヘルくん
良い宣伝にもなりますもんね(笑)
さとP
なんの宣伝もしてなかったから、この辺で働いてるお客さんで何人かには「うち今ランチでやってるんだけどさ」って。いくらで出すの?って聞いたら800円くらいって言ってて、ぼくが50円値切って750円にしなさいって言ったのかな。お釣りがあるのっていいよって言って。2枚のお釣りよりも3枚あった方がよくない?って。そしたらタバコ買う人だったらタバコも買えるよって。
デリヘルくん
確かに!
さとP
ただ、その言葉に刺激を受けたのか最後コーヒーを出してたから、だったら50円引かなくてもよかったなとか(笑)
デリヘルくん
(笑)
さとP
結構頑張ってたけどね。ぼくも勉強になったし、頑張る姿ってなんか心地良いじゃない?彼のために前の日にちゃんとお店片付けとかなきゃって思うし、彼は彼で終わったあとにぼくが仕事しやすいようにってお互いに気を使ってたから、あの時が一番お店キレイだったんじゃないかな?(笑)
デリヘルくん
相乗効果だったんですね(笑)
Q.お店を出す前は下積みがあったんですか?
さとP
ここの場所で24年。ルミエールの斜め前に「Gadget」ってお店あるのわかる?あそこでぼくは3年やってたんですね。その前は新橋の店で初代のママをさせてもらってて。その前が横浜で観光バーに入ってました。
デリヘルくん
え、すごい沢山!
さとP
流れ者なので。だから新宿では一度も働かずにいきなり入ったので。ちょっと大変でしたけどね、しきたりがわからず。
デリヘルくん
ずっと水商売をされてきたんですね。やろうと思ったキッカケは?
さとP
元々床屋さんやって、美容師やって、サロン開いて失敗して(笑) それで横浜の観光バーのママさんが、お店開けるにあたってオープニングスタッフで人いないから手伝ってって入って。その後、スタッフ風邪引いてだれもいないから手伝ってって言われて、それでそのまま入るようになったんですけどね。それで私の知り合いが新橋でお店を持つんだけど、誰も店長クラスがいないの。で、その人から「やってくれない?」って連絡がきたの。「ちょっと待って、わたし今横浜にいるのよ、新橋でしょ?飲みにいったこともないし。横浜から通うの?」って。通えなくもないなって思ったんだけど(笑)
デリヘルくん
ちょっと近いですよね(笑)
さとP
割と物事を後から考える人なんで(笑) それでまぁいいかって。基が人が好きだったので、だって面白いじゃん、大変だけど。一番苦手な仕事を最終的に選んでしまったんだけど。
デリヘルくん
苦手だったんですか?
さとP
飲み屋さんは飲みに来るところであって、働くところではないと思ってたから。ほら趣味を仕事にするとつまんなくなるっていうのと一緒で。男が好きで酒好きで飲み歩くの大好きで。全部集約されてるとこに入っちゃうと遊べなくなるわ出来なくなるわ。飲むのには遠慮しなきゃいけないわで(笑)
デリヘルくん
(笑)
さとP
自分のお金と時間だから好きなように出来てたけど。こういう仕事って人のためのものだから全てにおいて。制約がどうしても入るから一番苦手な仕事だったんですよ。これいっちゃお客さんにアレだけど、未だに苦手です。
デリヘルくん
え〜!そうなんですか?
さとP
苦手だから続けてられてるのかもね。
デリヘルくん
すごい。最終的にここに流れ着いたって感じですか?
さとP
流れ着いたってよりかは引っかかってるって感じだけどね。
デリヘルくん
引っかかてるんですか?(笑)
さとP
まぁ次どこに行くとは思ってないけども。最終的にここで終わろうとも思ってるけど、でもなんか腰を据えて胡座かいちゃうと横柄になりそうな気がするので。なんかまだ引っ掛からせてもらってる、それが緩やかだから心地よくてなびいてる気がするので。あの調子こくのでぼく、これでいいと思っちゃうと。
デリヘルくん
(笑)
さとP
もともと成長しない人間なんだけど、ドッと成長しなくなるので(笑)
Q.今流行っていることは?
さとP
どうしよう、何もない!
デリヘルくん
(笑)
さとP
単純にお客さんが順番に来てくれて笑顔になってくれたらいいなって、それだけかな今は。本当にボトル1本1本拭きながら「このお客さん最近どうしてるかな」とか。メールのやり取りはあるんですけど、顔を見てないので。
デリヘルくん
あ〜、なるほど。
さとP
みんなメールは送れるんですよ。動画はバッテリー減るからやめてって言ってる。
デリヘルくん
動画も来るんですね(笑)
さとP
これは夢とか希望だけど、早くこのパーテーションが取れて、そしたらまた遊びたいことや夢が見えてくるかなって。とりあえずみんなに会いたいかな。本当に嫌いで(パーテンションが)なんかカウンターの幅も大概川のように狭くなったり広くなったりするじゃない。さらにコレ(パーテーション)があることによってなんか遮断される…。でもコレがあることによっていい場合もあるんだけどね。人によって距離を置きたい人にはとっても良くて。ぼくどちらかというと(パーテーションが)無いとズカズカ行くタイプなので(笑)
デリヘルくん
(笑)
さとP
他は…ぼく趣味ってないからなぁ。なんだろ散歩かな?
デリヘルくん
散歩いいですね。
さとP
街中とか、あとぼく結構御苑にいる。御苑でぼーっとしたり季節を感じたり。人に会わなくてすむじゃない?意外と公園って人いっぱいいるけど邪魔にならないので。なんか好きかな。何も考えないでブラブラと公園をぐるっと一周するだけで、すごい楽よ。時間取られて(笑)
デリヘルくん
あ〜、いいですね。
さとP
そんなこんなで年パス(新宿御苑の)終わっちゃうんだけどね。買い換えなきゃ!
Q.二丁目のイメージと今後に期待することは?
さとP
二丁目って常に進化して変化して退化して、また進化して。その繰り返しだと思うので。なんだろ常に新しい風を運んで来てくれる場所であってほしいなって思うし、またそうであり続けたいって思う場所でもあるよね。だってこの街が静かだと国が静かみたいなところがあるじゃない?ぐらい特殊じゃん!でもその中でも今元気じゃん。先週あたりからイベントも始まって。やっぱりこの街は元気であってほしいと思う。年齢も性別も関係なく。ちょっと節度あるようにはしてほしいけどね。規制だったりゴミだったり。まぁ最近ゴミは良くなってきたけどね。どう?今の二丁目。そんなに悪い街じゃないじゃない?程よく冷たくて程よく温かいじゃん。で程よく距離感があるじゃない。
デリヘルくん
そうですね〜。
さとP
これって何か良くない?ベッタリは嬉しいけどうざったいじゃない?
デリヘルくん
えぇ(笑)
さとP
程よいこの距離感って、このままであってほしいなって思うかな。だって大きな変化と進化を求めたって、そんな大きな進化と変化しないじゃない?だってみんな結構慎重だし、結構気にしいだし。でもちょっとずつ変わってるのは事実だし。だから何かこのままでいいんじゃなかなって気はする。
Q.最後に一言お願いします。
さとP
今年は年末年始は12月31日と1月1日がお休みで、お正月は2日から営業が始まります。うちは怖くないぞ☆
デリヘルくん
(笑)
さとP
うちはどうしても年数が長いのと、このインタビュー通してわかったと思うけど、ずっと喋ってるので。これは威圧感になるって言われるんだよね(笑) 自分でわかってるんだ!わかってるんだけどね、なんだろね、止められない!かっぱえびせんみたい。そんな感じなので(笑) こんなぼくだけど、よかったら1回みんなおいでよ、扉は重くないぞ♪
デリヘルくん
ありがとうございました。