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デリヘルくんが聞く!突撃インタビュー!!

vol.53 番外編 イロタカ

店舗名:aktaとの連携:臨時スタッフ/デリバリーボーイズ 店舗住所:所属団体:セックスミュージアム設立準備委員会 店舗電話:Webサイトより 営業時間:aktaでは様々な人たちと連携をしながら活動や制作を行っています。この番外編では、連携している関係者へスポットをあて、活動や制作の裏側をお伝えしていきます! 定休日:-
https://sexmuseumjp.com/

Q.一番最初のaktaとの関わりは覚えていますか?

イロタカ

1番最初はわからなくて、2回目にaktaに来たのが2016年で、わたしそのときに会社の有給を使って、ジャマイカのHIVクリニックのインターンシップに行ったんですね。それで、2丁目のaktaさんにも行っておこうと思って。それまでも存在は知ってたんですけど、ゲイじゃないと入っちゃいけないのかなって何となく思ってて、気になるけど行きづらかったんです。あと、場所も分かりづらいのもあって、最初結構迷ったかな(笑) それで、今回は言い訳が出来ると思って、ジャマイカ行く時に日本でもこういう活動があるって事を伝えたいと思って、ここ(akta)に来て、フライヤーをもらってジャマイカに持っていったのがたぶん2回目に来たときだったかな。1回目はひよって入れなかったかもしれない(笑)

デリヘルくん

イロタカさんはデリバリーボーイズにも参加してくれているけど、このファーストコンタクトの後になるのかな?

イロタカ

そうですね、デリバリーボーイズはもっと後…2018年とか?だと思います。名前を「イロタカ」に変えてからかな。

デリヘルくん

なるほど、aktaの中ではどんな関わりがありますか?

イロタカ

最初はデリバリーボーイズに参加をするところから関わるようになって、その後「セックスミュージアム」としてスペースを借りて展示をさせていただいて。そこから臨時スタッフに入らせていただくようになりました。

デリヘルくん

そんなaktaとの関わりの中で印象に残っている事はありますか?

イロタカ

そうですね、デリバリーボーイズで配っていた時に、「陽性ってわかったんですけど、aktaさんってどこにあるんですか?」みたいな事を聞かれたことがあって、配っててよかったってすごく思いましたね。

デリヘルくん

カミングアウトを含めた形でaktaのことを聞かれたんですね。

イロタカ

すごく言いづらいことを言っていただいたので、わたしはそういう活動をしているんだなぁってそのとき思いました。

Q.イロタカさんにとってのHIVのイメージってどんなものでした?

イロタカ

中学生のときに、学校ではなかったんですけど、HIV/エイズの教育を受ける機会があって。そのときは大人たちは恥ずかしがってセックスのことを教えてなかったんですね。だから布団に裸で入ってるとなる病気って感覚を持っていて。高校生のときに始めて木村拓哉さん主演のドラマにQueenのI Was Born To Love Youとか、Queenの曲がすごく使われたときにQueenを知って、Freddie Mercuryがエイズで亡くなったことを知って、亡くなる病気で、こういう人がいたんだなって思って。そのときにゲイの人にも関わりのある病気って認識を持ったかなと思います。aktaのことを知ったときには、もう死ぬ病気じゃないってことは何となくわかってたかな。ただそれだけど活動をしてるってことは、まだ広まってるのかなってくらいのボヤっとした感覚で思ってました。

デリヘルくん

実際に活動に携わるようになってからの印象って何か変わりましたか?

イロタカ

デリバリーボーイズに関わろうと思ったのが、ゲイじゃなくても参加出来るってわかったのと。セックスミュージアムをやろうと思ったときに、先に性感染症のことやっている歴史ある団体から学ぶことがあるだろうと思って入って。そのときには先のジャマイカのHIVクリニックでの経験との比較もきました。ジャマイカではゲイコミュニティとセックスワーカーのコミュニティにコンドームを配布するボランティアに参加していたので、日本だと男性同性間にターゲットを集中させているなって思ったのと、あとはその頃には、会社でカミングアウトを受けた同性愛者の友人がいたりしたので、そういう人から見たHIVやaktaのイメージが、わたしが思っているよりも遠く離れたものなんだなって感じました。こういう活動している人たちと、活動していないゲイの人たちの両方を見て、どうアプローチしていけばいいのかってところで、aktaがアプリを使って広告出したりとか、バーやハッテン場とか色々と地に足のついた活動をしているってことは、この遠くに感じている人たちにどう繋がっていくのかなって見方が出来るようになったかなと思います。

Q.セックスミュージアム設立準備委員会って?

イロタカ

性の学際的な博物館を作るために活動している任意団体になります。私自身は元々ジェンダーやセクシュアリティに関心がありました。日本のLGBT運動にモヤモヤとしたものを感じていたときに、LGBT運動の転換期でもあるニューヨークのプライドパレードを見に行ってみようと思って。そこでたまたま地球の歩き方に「Museum of Sex」っていう性の文化人類学の博物館があるのを知ったんですね。ニューヨークのプライドパレードそのものは、わたしが思ってたものとちょっと違って、すごく大きすぎる商業的なパレードになっていいました。あとはNYは色んなものが高かったので、わたしが取った宿が、当時お金がない学生だったので、少しNYから外れたBrooklynのairbnbで借りたすごく安いユースホステルみたいな所だったんですけど、出稼ぎ労働者が泊まってる宿だったんですね。だからみんなせっかくここ(NY)まで来たのに、観光していなくて。だからお金が無い人たちはニューヨークに行っても、何も経験になるものがない。アート的なものとか、プライドパレードとかには参加せずに働いていて。そういうアートとかパレードとかを享受できる人たちは享受できてみたいな、資本主義の格差みたいなものをすごく見て。やっぱお金が無いと権利って手に入らないのかなって落ち込んでいたときに、ミュージアムオブセックスに行ったら、アメリカ初のポルノ女優の歴史が、女優視点とフェミニスト視点で分析がされていたり、動物の生殖以外の亀のマスターベーションとか、蛇の乱交写真があったり、ディズニープリンセスのセックス風刺画とかアートの面とか。色んな多角的な視点で性行為を取り扱っている展示を見て、わたしジェンダー・セクシュアリティやっているけど、セックスの視点が抜けているかもしれないってそのとき思って。それからセックスの方に目を向けたいなって帰国してから思ったのが、セクシュアルマイノリティとはちょっと違うかもしれないけど、性行為で変態の部類に入る人たちが、摘発の対象になったり、差別って本人たちは認識していないけど、侮蔑というか、アングラとして見られていることについて、「そういうものだ」という認識を持っていて。わたしはニューヨークのプライドパレードだってゲイバー摘発の反発から始まったし、そこに対しておかしいって思う気持ちが出てきてもおかしくないんじゃないかって。でもなんでわたしはそんなふうに考えれるようになったのかなって思って、ジェンダーとセクシュアリティやってたときはそれに気づかなかったので。って思った時に、あ、ミュージアムオブセックスで色んなセックス見たからだって思って、そういうところからセックスミュージアムやりたいなって思ったのがキッカケですね。セクシュアルマイノリティの運動を大学・大学院で見ていたので、そこから実は繋がっている感じですね。

デリヘルくん

いままで聞いたことなかったけど、なかなかに壮大ですごいですね!!

イロタカ

わたしもあまり経緯について書いていなかったので、周りから書けって言われてます(笑)

デリヘルくん

じゃー、このインタビュー記事は貴重ですね(笑)

イロタカ

活用させていただきます(笑)

Q.イロタカさんのセクシュアリティについて聞いてもいいですか?

イロタカ

はい。それこそ最初は違和がそこまで大きかったのかって言われたら微妙ですけど、高校生くらいのときには、薄っすら見た金八先生の影響もあって性同一性障害とかを若干考えたときがありました。周りも男になりたいって思うんだったらそうなんじゃない?って、でも男になりたいって訳でもないけど、女って言われるのもう〜ん…みたいなモヤモヤ期があって。20歳くらいのときに巡礼の旅に出かけるんですけど、そのときにそんなんのどうでもいいわって開き直って。そのあと卒論でLGBTマーケットを取り上げた頃ぐらいかな、「Xジェンダー」って言葉を知って、最初はXジェンダーって20歳以降では名乗ってたんですけど、Xジェンダーって言葉が細分化していくっていうか、定義が明らかになっていくにつれて、そこ定義を付けられたくないからXジェンダーを名乗ったのに、なんか定義されるなぁって思って、あんまりそういう定義付けをされたくなかったんですね。結局今名乗っているのは「ジェンダークィア」ですね。

デリヘルくん

ジェンダークィアって?

イロタカ

セックスミュージアムに辿り着いた頃らへんからだと思うんですけど、昔のLGBTって言葉が出る前の「クィア」って、ちょっとアングラな感じとか曖昧な感じ、この侮蔑を開き直るところがいいなと思って。ただだいぶ軽い使い方だとは思うんですけど、当時のクィアを使ってた人たちはそんなんじゃねーよって思うんだろうなとは思うんですけど、ちょっとそこを拝借してるって感じです(笑)

Q.イロタカさんの名前の由来は?

イロタカ

これは「色が豊か」で「イロタカ」なんですけど、もとは春画展って企画展の画集に春画を描いていた人たちの春画を描いたときの名前が出てたんですね。そういうふうに春画を描くときに、浮世絵を描いていた人たちは別の名前を使ってたんだって知って。自分の名前を考えたときに、そういうのから取ってみようかなって思って、葛飾北斎がすごい有名だから葛飾北斎の春画の名前にしようと思ったら「鉄棒ぬらぬら」だったんですよ。鉄棒ぬらぬらだと、わたし「マンコぬれぬれ」とか考えて、これ絶対に話取り合ってもらえないだろうなとか思って(笑) もうちょういマシなやつで、知名度の高い人でと思っていたら「歌川広重」の春画のときの名前が「歌川色重」だったので、わたしは色を豊かにしようと思って。なので歌川広重さんから取ってきてます。

デリヘルくん

そんな由来が!!(笑)

イロタカ

そう、あと色と豊かを漢字一文字にすると「艷」って字にもなったし、いいかも!カラフルでエロいと思って(笑) ただイロタカって発音しづらいみたいで、海外の人には「エロティカ」って呼ばれる事があります(笑)

デリヘルくん

(笑)

イロタカ

そっちの方がよかったかなみたいな(笑)

デリヘルくん

なんか英語に対するうまい翻訳みたいじゃない?(笑)

イロタカ

そんな感じ〜(笑)

Q.蔵書について教えてください。

イロタカ

最初何を所蔵するかってことをまだ決めてなかったんですよ。置き場所がないし、自分の部屋しかなかったので。収益とか考えられるようになってからにしようと思っていたら、本を寄贈したいって打診が来たんですね。受け取ってもらえなかったら処分するって言われて、処分されるのはちょっともったいないって思って、まだわたしの部屋を埋めればいいやと思って引き受けて、それを2件引き受けたんですね、それが今600冊くらいかなって感じで。自分の狭い部屋が倉庫っぽくなってます(笑)

デリヘルくん

600冊!?すごい!!

イロタカ

なので今どうしようかと思って、保管と展示の場所をゆるく探しているところですね。

デリヘルくん

本のジャンルはどんなものがあるんですか?

イロタカ

今回引き受けたものに関しては、最初の方は浮世絵の春画の解説本だったんですけど、2人目の方は、民俗学の研究をされている方で、趣味で性のことを集めたって感じだったので、教養本もあるし、学術レベルっぽいのもあるし、あとは雑誌と漫画ですね。ただ状態がすごく悪いんですけど、なかなか今はポルノ系のエロ雑誌ないし、当時どういう風に記事になっていたかってことで大事かなと思って引き受けています。

Q.今、流行っている事はありますか?

イロタカ

わたし自分が結婚するってことを考えたことがなくて、小学校のときから自分は結婚しないって言ってたんですね。でもちょっと結婚のことを考えた方がいいかなと思うことがあって、結婚の段取りとか結婚式ってどういうものなのか全然しらないから知ってみようって思ったんです。同性婚に関しては、なんでわざわざ結婚するんだろう?みたいに思っていた立場で、その後したい人がいるなら出来るようになったらいいよねって軟化はしていったんですけど、それでも結婚に対する肯定的なイメージがなくて、法的な制度に関しては何となく知ってはいたけど、儀式とか実際結婚する人がどんなライフの過程を辿るのかなと思って、最初の顔合わせとか、結婚式の段取りみたいなものを調べ始めたら、知らない世界過ぎて面白くって。そういうのをいっぱい見ていたら、やたら結婚関連の広告ばっか出るようになりました(笑) 演出とかも国によって色んな演出があるのがわかって、今はこういうのが流行りなのねとか、やたら中東の方が、ギラッギラのドレスにギラッギラのシャンデリアに、スクリーンが大きくあって、なんだこの豪華絢爛な世界はみたいな。噴水もあるわ、煙出るわみたいな(笑) そんなのを見てて、こんなにド派手にやるところもあるんだなとか。日本にも浸透してきているガーデンウェディングとか、色んな式の系統があって。ただ日本のブライダルのものは、LGBTターゲットだとLGBTダーゲットみたいな感じで出るんですけど、そうじゃないところだと異性愛者のカップルばっかりなんですけど、アメリカのBRIDESっていうウェディング系の情報発信のところがあるんですけど、そこは両方混在してるんですね。異性愛も同性愛もたぶんトランスだなって人や、人種も色んな結婚式の形が出てて、なんか普通にすべてみんなごっちゃになったら、もっと色んな考え方が出来て楽しいのになって思いながら見てます。なので今そういった結婚式事情を調べるのがマイブームです(笑)

Q.コロナ禍でのストレス解消法は?

イロタカ

コロナになってからカフェ巡りに目覚めましたね。自分の部屋が本を保管する分にはいいんですけど、日が入らなくって。部屋に籠もっていると本当に日が当たらないので、日を求めてカフェを探しています。それでどういうカフェが自分は好きかなって思って、好きなカフェが出来るようになりました。飲み会に行かなくなって酒が茶に変わったって感じ(笑)

デリヘルくん

(笑) あと、aktaの臨時スタッフで入ってくれている時に何回か髪色が変わったと思うんですけど、何か心境とかこだわりとかあったんですか?

イロタカ

今は特に正社員として働いていないので、自由に出来るってところで、どうせなら色々やってみたいなって思ったけど、何をどう色々やるかは考えてなくて、美容師さんに好きな色にしていいですよって言ったら毎月色が変わったっていう感じですね(笑)

デリヘルくん

色が豊かなイロタカちゃんにピッタリだね(笑)

イロタカ

髪の毛でも表現(笑) 一人パレードですね!

デリヘルくん

コロナで最近は現地開催なかったもんね(笑)

Q.2丁目にはじめて来たのっていつごろ?

イロタカ

最初は入る勇気はなくて、たぶんウロウロしてたと思うんですよ。学生時代はお金が無かったってのもあるんですけど。どこ入って良くて、どこ入っちゃダメなのかがわからなくて、お金もどれくらいかかるかとかもわかんないので、気になってるけど行けないみたいな。そのときにはもう当事者には会っていたんですけど、当事者もあんまり二丁目では飲まないタイプの人たちで、磯丸水産とかで飲んでいた感じだったので縁がなくて(笑) そしたら大学時代に会った友達にお店に連れてってもらえて、そのバーが伏見憲明さんがやっている「a day in the life」なんですけど、伏見さんの本を読んでいたので、「え、伏見さんやってるんだ!」と思って、若干著名人を見に行くような感じでバーに行って(笑) そこからって感じですね。

デリヘルくん

そうだったんですね〜。

イロタカ

それから、ゲイバーだけじゃなくてミックス系のところに行ってみたりとか、今はもう無いですけどCoCoLo Cafeさんとかも行ったりとかしてましたね。あとは友達とかも連れてくるようになりましたね。当事者の友達で行ってみたいって人もそうだし、非当事者で興味があるって人も、まぁちょっとお店を考えながら連れて行ったり、海外から来た人を連れてくこともありますね。

デリヘルくん

今後二丁目の街に期待することなどありますか?

イロタカ

世界的に見ても珍しい地域だと思うんですよ、やっぱりこれだけセクシュアルマイノリティをターゲットにした飲み屋がギュッと濃縮してる場所ってなくって。海外行ったらそういうのあるだろうと思って行ったら、意外と点在していてないっていうのを知って。密集しているからこそ、出る空気感があるなと思っているので、お店は残って欲しいなと思ってるんですけど。今若い子が飲まなくなってきてるし、コロナでますます飲まなくなってきているので、このまま存続は難しいのかなって思ってる部分もあります。なので飲みにこだわらずに、もっと来れるお店が増えたらいいんじゃないかなって思ってます。

Q.今後aktaの活動の中で頑張りたいことなどありますか?

イロタカ

この二丁目界隈と、セックスミュージアムを通じて、性についてのアクティビスト…まぁ、女性への性暴力とか、性教育とかの運動の方たちとかと、ちょっと関わりはあるんですけど。わたしはその方たちに是非aktaに来てほしいと思ってやっている部分もあるんですね。女性の性暴力、性教育、フェミニズム的な運動はもちろん昔からあるんですけど、想定される女性以外のところでも、そういうのはあったし、性の健康を啓発してきた人たちがいるよってことを、もっと考えて欲しいなって思っていて。ユースクリニックっていう産婦人科じゃないけど、若い人たちだけがアクセス出来る、助産師さんに相談出来る場所がスウェーデンとかにあったりして、そういう場所があるといいなって動きが日本でも出てきているんですけど、まさにそのHIV版がaktaをはじめ、日本各地にあるHIVのコミュニティーセンターだと思っているので。日本にまったくなかったと思うよりも、違う形だけどあったってところで、ちょっと見てほしいなって。取り組みとして、当事者にどうアプローチしていくかってところとか、学べるところが沢山あるので、そこをうまくつなげて行きたいなって思っています。

Q.最後に一言、宣伝や告知があれば。

イロタカ

セックスミュージアムでは、ボランティアも寄付も寄贈も募集していますので、興味がある方はよろしくお願いします。aktaにも是非来て下さい。

デリヘルくん

ありがとうございました。

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