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デリヘルくんが聞く!突撃インタビュー!!

vol.55 NAUGHTY ユタカ

店舗名:NAUGHTY 店舗住所:東京都新宿区新宿2-14-16 タラクビル4F 店舗電話:03-6709-9547 営業時間:平日18:00~翌3:00/土曜日15:00~翌5:00 定休日:日曜、木曜

Q.デリバリーボーイズについてどのような印象を持たれてますか?

ユタカ

ぼく二丁目まぁまぁ長いっちゃ長いんですけど、入ってたお店でデイバリーボーイズの子が来てたので、結構当たり前というか(デリバリーボーイズが)来ること自体は日常みたいな感じだったので。ただ活動はセーファーセックスをしましょうみたいな予防のことをしてる活動の人たちだから、ボランティアとも聞いていたので、ただただすごいなぁとしか思わないです。普通そういうのってやらないじゃないですか?正直な話。ボランティアで色んなところに行って、例えば時間帯によっては(お店が)忙しい時間帯に行って、乱雑に扱われる感じってあるじゃないですか?デリバリーボーイズですって入ってきて「あそこ!勝手に補充して、今忙しいねん」みたいな。だから心が強くないとダメなんだろうな〜って思うから、優しい人が多いんだろうなってイメージです。

デリヘルくん

なるほど!そんな中でボランティアスタッフとのエピソードって何かあったりしますか?

ユタカ

基本的にみなさん早い時間に来られるから、他にも回るところが多いと思うのでそんなに足止めしてもなって思って「階段すいません〜しんどいですよね」って話すくらいですね。

デリヘルくん

4階ですもんね(笑)

ユタカ

でも1人だけストレートだとは思うんですけど、初めてボランティアに参加したって女の子がいて、その子の名札があるじゃないですか?「うんこ」って書いてあったんですよ!

デリヘルくん

(笑)

ユタカ

akta…嘘でしょって思ってたら、すごいその女の子がハキハキしてて、めちゃくちゃいい子で、でも名前が「うんこ」で、もうどうしようかなって思って(笑) 「お姉さんお名前大丈夫?うんこって書いてるよ」って突っ込んだら、「え?違います〜!“うしこ”です」って言われて、平仮名の「し」が雑に書いたんでしょうね、どう考えても「うんこ」だよって。そこにたまたまお客様がいらっしゃって、みんな笑ってました。その後に「あの子いい子だね」って、あっけらかんと笑ってて。それが一番印象的でした(笑)

デリヘルくん

その子からも同じ話を聞いてて、すごく喜んでました(笑) その子は二丁目も初めてで、ボランティアも初めて参加して、結構構えてた部分があったらしいんですけど、初っ端NAUGHTYさんで緊張がほぐれてよかったって言ってました(笑)

ユタカ

本当に?よかったです(笑)

デリヘルくん

お客さんの活動に対しての認知とか、反応ってどんな感じですか?

ユタカ

どうなんだろう?でも来る時も「aktaのデリバリーボーイズです!コンドームを補充に来ました」って最初に言ってくださるから、「なんだろ?」とはならないんじゃないですか?「あ、コンドームの補充か」くらいで終わりますね。みなさん淡々と礼儀正しくやってくださるので、別にお客さんと会話することもなく、業務的な会話があって帰られるんですけど。でもさっきの「うしこ」ちゃんの時だけは、すごかったですね、めっちゃ沸きましたね(笑)

デリヘルくん

よかったです(笑)

Q.コンドームを設置しようと思ったキッカケは?

ユタカ

aktaで活動されてる方が、ここ(お店)に来てくださって。aktaのコンドームってお店にあるじゃないですか?でもうちは無くて、認められてないのかな…とか、やり方がわからなかったんですよ。たまたまスタッフの方が飲みに来てくれた時に聞いたんですよ「どうやって置いてるんですか?」って、そしたらスタッフの方が「置いていいんですか?」って「是非是非置いてください嬉しいです」って言って、じゃあってことで置いてもらうようになりました。

デリヘルくん

コンドーム自体の反応はお客さんからありますか?

ユタカ

実際に目の前で取ってるところを見たことがないんですよ、トイレに置いてあるので。秘事じゃないですか、減ってる時もあれば、減ってない時もあるので。みんなちゃんと取ってるんや〜とは思います。

デリヘルくん

じゃーコンドームをキッカケに店内で話になるってことはそんなにないって事ですかね?

ユタカ

そうですね。ただ、デザインで話になることはあります。パッと見て「可愛い」みたいな。持ってってって言いながら、ちゃんと付けるんだよみたいな話はすごいするんですけど。まぁね、みなさんね、色々あるじゃないですか…(笑)

デリヘルくん

店内でセックスの話題は出たりしますか?

ユタカ

めっちゃしますよ、ぼくがするから。別に赤裸々に話すわけじゃないんですけど、こういう場所だからこそ話せる内容ってあるじゃないですか?例えばゲイセックスの話をスターバックスでするかっていったら、そんなに堂々と話せない、周りの目が気になってしまうから。そういう秘事の話は、いるお客様にもよるんですけど、話せる時は結構話したりしますね。どういうプレイが好きかとか、1対1がいいのか、複数がいいのかとか(笑) ウケの子だったらどういう感じで抱かれたいとか、タチだったらどういう感じで抱きたいとか、ピロートークはするのかとか、色々話はしますね。

デリヘルくん

その中で性感染症の話なんかも出たりしますか?

ユタカ

でます!でます!でもなんか重く受け止めて話す感じじゃなくて、ライトに話す感じで。なったら仕方ないよねではなくて、ならないように予防はしなきゃいけないけど、なったからといって落ち込まないで、今は治療もよくなっているから、悩むとかじゃなくて前向きに治療しましょう!とか、HIVにしろ梅毒にしろクラミジアにしろ、お薬も良くなってきてるから、そういうのは知った方がいいよねみたいな話はしますね。

Q.お店での相談等(お客さんから)はありますか?(HIV/性感染症等)

ユタカ

あります、あります。ぼく多いかも。平日によくみんな1人で来るんですけど、人がいないような時間帯をみんな狙って来るんですけど、すごい早い時間か、遅い時間とかに来て、例えばナマで性行為をした相手がHIV陽性の方というのを後で発覚してどうしようとか。まずは検査を受けてみて、別になったとしてもキャリーと発症は違うからねって話はしますけど。一番怖いのは知識がなくて決めつけて、もう自分はダメだとか、あの人はダメだっていうのは一番ダメなことだから、勉強しなさいみたいな話はしますけどね。

デリヘルくん

ユウタさん自身はどうやって知識を身につけてますか?

ユタカ

ぼくは、こういうお仕事をさせてもらっているので、キャリーの方であったり、もう発症してしまった方だったり、色んな方のお話を聞く機会があるんですよね。自分自身も性病になったことあるし、体験談も含め、人から聞いた話を「こうやって聞いたことがあるよ」とか、聞いた話をネットとかで調べたりもします。へぇ〜みたいな。でも人それぞれじゃないですか、症状にしろ、お薬の副作用にしろ、だから一概には言えないけどとは必ず付けて話はします。だからぼくも教えてもらってます、基本的に。

デリヘルくん

じゃぁ、このお仕事をされてから色々身についたんですね。

ユタカ

そうですね、それまではアナルセックスに対してナマでやったら絶対病気になるとか、変な知識だったんですよ。色んな人に「大丈夫だよ」って言われても、それも信用できなくて。でもどうやって調べていいかもわからなかったので、人に聞くしかないじゃないですか?でもやたら滅多に聞けないじゃないですか。なので、自分が入ってたお店のママとかに聞いたりしてました。自分が性病にかかった時に診てもらったお医者様にも聞いてみたりもしましたし、看護師の方とかもお客様でいましたし、もちろんお医者様の方もいらっしゃるので、そういう人とかにここぞとばかりに聞きます。どうすんの?なんで感染るん?とか。PrEP飲んでたら絶対に感染らんの?そうじゃないんだよとか。文字だとみんな読まないじゃないですか?でもそれが会話の中だとすごく耳に入ってきたり、その都度みんなの理解度ってあるじゃないですか、ぼくすごく低いんで、文章読んでると「これはなんで?」って色んなところで思っちゃうんですけど、対面だといちいち聞けるじゃないですか、質問として。だから余計興味をもつし、医療系の方は専門知識があるので、ちゃんとした知識を教えてくださるから、そうなんだ〜みたいな。そういうので身につけました。

デリヘルくん

お店の中でフランクにセックスの話ができるのも、相談しやすさに繋がっているのかもしれないですね。

ユタカ

どうなんだろ〜、本当にノリと勢いで話す感じなので(笑) 例えば飲み屋さんに行って、初めまして〜飲み屋さんどっかいくんですか?何歳ですか?タイプなんですか?って一通りの質問の流れがあるじゃないですか?あれすごく面倒臭くって(笑)

デリヘルくん

(笑)

ユタカ

みんなゲイバーに来たらちょっとエッチな会話したいじゃないですか?ぼくはしたいと思うので。一番簡単に全部聞けるのが、好きなAVのレーベル何?っていう。

デリヘルくん

(笑)

ユタカ

タイプもわかるし、どういうプレイが好きかもわかるから(笑) レーベルわからんかったら題名言えっていう。結構好きなんで(笑) あ〜うっすら腹筋割れて、体育会系が好きなんやね〜とか、ちょっと若めねとか。そういう話をして、そうするとビデオの内容の話になっていくじゃないですか?最近こういうビデオ増えたよねとか、有名なAV男優の話とかになって、そういうプレイどう思う?とか、ネタの1つとしてみたいな感じで、ライトな感じで話てます。

Q.お店の名前の由来は?

ユタカ

ぼくが水商売をやらせていただいてから、色んなお客様と会ったり、色んな方と知り合った時に、大概言われるのが「意地悪やな」って言われるの。意地悪とかいけずとか、色々言われてて、自覚ないんですけど(笑) 後は、一番仲の良いゲイの方なんですけど、お世話になってて一番付き合いが古い方がいるんですけど、その方のゲイアプリが「ノーティーベアー」って名前で、すごい可愛いなって、ロゴというか、ノーティーベアーというワードがすごい可愛いなって。お店も最初ノーティーベアーでやろうと思ってたんですけど、「ベアー」ってつけると結構イメージが強くなるじゃないですか。ベアーではないからぼく、どう見ても豚やから、やめよかな〜みたいな(笑) すごいお世話になってる先輩のママとかも同じこと言ってくださって「ベアー」は取った方がいいよって。それで「ノーティー」にしようって。そこから「NAUGHTY」って(意味を調べたら)「悪戯」とか「意地悪」とか、そういう感じの意味なので、子供っぽい悪戯みたいな、なんかいいなぁと思って「NAUGHTY」にしました。

Q.お店のコンセプトは?

ユタカ

店名に合わせて、ちょっと子供っぽい感じにしようと思って、ガジェットとかを置くようにはしたんですけど、元々はなかったんですよ。

デリヘルくん

え、そーだったんですね!

ユタカ

そうなんです、お客様から誕生日プレゼントでおもちゃをいただいて。それがすごく可愛くて飾りたいって思って。STARWARSのおもちゃをもらったんですけど、違うところで同じ大きさの違う種類のものを見つけて、いいなぁと思ってここに置いていた時に、どんどん増えていきました。これでも間引いたぐらいで、もっと多かったです。こうやって飾っていた時に、ぐちゃぐちゃになるのがすごい嫌だったんですけど、アメリカの男の子の部屋みたいな、おもちゃ箱ガチャーンってひっくり返したみたいにしたかったので、一応そういうちょっとおもちゃな感じとか、子供っぽい感じは作ってますね。



デリヘルくん

店内に飾ってあるキーホルダーも意図的に?

ユタカ

はい、いただきものです。店内の感じを見て、お客様がベアブリックあるけどって言ってくださって、大半はうちのスタッフがくれて、20個くらいはお客さんがくれました。なのでお客様で成り立ってるんですようちの店は。

デリヘルくん

すごいですね(笑)

ユタカ

プラモデルもそうで、お客様が持ってきてくれて作ってくださいみたいな。「は?」みたいな(笑)

デリヘルくん

(笑)

ユタカ

これ(お店に飾ってるプラモデル)僕が作ってるわけじゃなくて、僕のパートナーが作ってるんですけど、僕が(ガンダム)大っ嫌いなんですよ(笑)

デリヘルくん

(笑)

ユタカ

なので、他のおもちゃはあげれないんですけど、ガンダムだけはあげてます。

デリヘルくん

え〜(笑)

ユタカ

結構あげてます。5〜6体はあげてます。だけどお客様が持ってきてくれたものは、お客様のものなので飾ってはいるんですけど、ガンダムだけは別に…すごい不謹慎なんですけど、地震が来る度に落ちないかなぁ〜って。

デリヘルくん

心配する方じゃなくて(笑)

ユタカ

そうするとパートナーが来て直すんですよ。直しおった〜って思って。それ以降、すぐに落ちないように止めてるみたいで、小癪なんですよ。

デリヘルくん

そこまで嫌いなんですね(笑)

ユタカ

嫌いっていうか興味がない。僕そんなにおもちゃとかに興味がないんですよ。

デリヘルくん

じゃぁ趣味とかではなく、コンセプトに沿った内装なんですね。

ユタカ

そうです。ただただそういう感じの、二丁目に無いようなお店にしたくて。だからメニューも二丁目の他のお店さんには無いようなものを出そうって、隙間産業を狙っていってます。

Q.ホットサンドやフローズンも出されてるんですね?

ユタカ

オープンの時からホットサンドはやってて、多分二丁目のお店で食パン焼いてるのうちの店だけだと思います。うちの食パンは自家製で、毎回2斤作るんですけど、それを使ってホットサンドを出してるんですけど。そういうのを出してるお店って、ゲイバーとしては無いかなと思って。

デリヘルくん

それはやっぱり二丁目に無いものとしてやろうと思ったんですか?

ユタカ

元々僕飲食をずっとやってたんですよ。昼間、飲食店で働きながら、週末夜は二丁目で働かせてもらったりもしてたんですけど。フローズンをやろうと思ったキッカケが、スターバックスってあるじゃないですか?めっちゃケチなんですけど、ちょっと残すでしょ?あの人たちって。

デリヘルくん

(笑)

ユタカ

意地汚いんですけど、ちょっと飲むから入れてってめっちゃ思うんですよ。残ってるやつをガッて捨てるんじゃなくて、ずっと思ってて。自分が作ったら最後まで飲めるよなって(笑) これ思ってる人絶対おるはずと思って。そこから自分で作ろうと思って、再現したいって思ってフローズン。フラペチーノって言うとアレなので、大人の事情でフローズンって言ってます。それでもお客様に言うときは、わかりやすくするために「スターバックスのフラペチーノのジェネリック」って言ってます。

デリヘルくん

わかりやすいです(笑)

ユタカ

機械同じなんですよ。

デリヘルくん

え〜、そうなんですか??特定したんですか?

ユタカ

死ぬほど通いました(笑) 怪しいんですよね、ずっと見てるから。その後ネットですごい調べて、メーカーを2種類まで絞って。

デリヘルくん

すごい(笑)

ユタカ

めっちゃ通うんで(店員さんと)仲良くなって「ブレンダーって◯◯やんな?」みたいな、「そうです」って言うから(よし)みたいな。

デリヘルくん

(笑)

ユタカ

なので、うちこれもあります。スタバのクリームをビーって出すやつ(笑)

デリヘルくん

(笑)

ユタカ

二丁目の飲み屋さんでこうゆうの出すとこってほとんどないし、バーはお酒を嗜むところだよって意見を沢山いただいたんですよ、ありがたいことに。でもお酒を飲めない人っているじゃないですか?お酒飲めないけど、飲み屋さんに行きたい、でも飲めないから気を遣う、なんかちょっと居づらくなる、友達と遊んでてもみんなが飲みに行く、自分は飲めないからみんなは自分に気を遣う、自分はみんなに気を遣う、みたいな現象って絶対起こるじゃないですか。なので、カフェみたいなゲイバーができたらお互いが気を遣わないで遊べるんじゃないかなって思ったんですよ。それで、こういったメニューもあったら好きなものが飲めるじゃないですか。飲み屋さんに行って「何飲む?」ってなった時に「とりあえずお茶ハイ」とかではなくて、好きなものを飲んだらいいんじゃないって、コーヒーでもいいし、お酒でもいいし。飲み屋さんだからお酒を飲まなきゃいけないっていう考えを一回捨てようと思って。なので、うちお酒飲めないお客さんめっちゃ多いです。

デリヘルくん

そうなんですか?

ユタカ

スタッフにも飲めない子がいます、アルコールアレルギーで。だからうちもどちらかって言ったら、テキーラとかイエガーとかでワイワイは全くなくて、みんなずっとしゃべってます。カラオケも出ないくらい。

デリヘルくん

カラオケもあるんですね!

ユタカ

そうなの。知らなかったでしょ?カラオケあまり出ないですね。

デリヘルくん

スピーカーにDAMって書いてありますもんね(笑)

ユタカ

DAMの人にも言われます「カラオケしないですね〜」って(笑)

デリヘルくん

わかるんですね(笑)

ユタカ

見れるみたいで、自粛期間中にカラオケ屋さんってカラオケを使ってなければ休業扱いってしてくれてたんですよ。一番最初のコロナの時に。それで遡って見れるらしいんですけど、うちずっと0とかやから(笑) もしくは1ヶ月のうちに20もいかないくらいで「全然歌ってないですね〜」って。入れてる機種結構最近のなんですよ、なのに歌わなくて(笑) お店閉めた後に従業員が歌ってます(笑)

デリヘルくん

あぁ〜(笑)

ユタカ

なのでスタッフが遊ぶツールみたくなってる。

デリヘルくん

それにお金がかかってるんですね(笑)

ユタカ

でもいいかなって思って。スタッフが楽しくやってたら、お客さんも楽しくなるかなって、基本的に。こういうお仕事って楽しくないとできないじゃないですか。だから、基本的には楽しく全力でやりなさいって言っているので。だからお酒も無理に飲まなくていいって言ってます。お客様に煽られたとしても「はぁ?飲んでから言え」って言うと、飲むんですよね。

デリヘルくん

(笑)

デリヘルくん

そしたら僕が出ていって飲みます。すごい(話が)脱線しちゃった…。

ユタカ

いえいえ(笑)

Q.ドリンクのトッピングシロップの種類が豊富ですが、他にもあったりするんですか?

ユタカ

他だとチョコレートソース、キャラメルソース、ハチミツ、黒蜜とか…。

デリヘルくん

瓶に入ってる粉のようなものは?

ユタカ

これですか?これはお通しでポップコーン作ってるんですよ、食べ放題なんですけど。そのポップコーンの味も自分で作ろうと思って。うち(ビルの)4階じゃないですか?4階までみんな好きで登らないじゃないですか。だから登ってもらうためのゴールにならないといけないから、アイテムとか武器を沢山作らないといけなくて。例えば、市販で売ってるコンソメの味だったら買えるじゃないですか、でもうちで作ってたら買えないから。これが食べたいからって言って来てくれる人が1人でもいたらラッキーやなと思って、全部作ってます。

デリヘルくん

えっ!?すごい!!

ユタカ

だからホットサンドもそうなんです。ここでしか食べれないからやろうみたいな感じですね。そんなんが多いですね、ポップコーンも手作り、パンも手作りだし、フレーバーも手作りだし。そこからの派生ですね。これやったらお客さん喜ぶかなとか。それ考えてる時が一番楽しいので。内装もそうなんです。内装って飽きるじゃないですか、あぁ見慣れた景色…みたいになるじゃないですか。でも、それが季節ごとに変わってたら、同じお店だけど「こんなんあったんや」とか、ちょっと楽しくないですか?なるべく、特にこういったコロナ禍で、どこにも行けない、都内にしか出れないっていった時に、たまたまいっぱいお店がある中で、うちを選んでくれたお客様に、ちょっとでもウキウキとか楽しいって思ってくれたらいいんですけど、まぁみんな周り見てないですね。

デリヘルくん

(笑)

ユタカ

だからすごい言う「変えてんで」とか「見ろよ」とか(笑) そしたら「本当だ〜」みたいな。そんな感じです。なるたけ楽しんでもらいたいなと思って。

Q.このアクリル板(飛沫避け)もゲームっぽい感じで楽しいですね。市販のものですか?

ユタカ

これで売ってたんですよ。ちょっと面白いなと思って買ったんですけど、僕あんまり好きじゃなくて…(笑)

デリヘルくん

(笑)

ユタカ

最初買った時は面白かったんですよ。こうゆうのって旬なものなので。1年くらい経ったら旬も去ってて、飽きてるんです。そもそも日本語なんで嫌なんですよ、アメリカチックにしてるんで

デリヘルくん

そうですよね。

ユタカ

日本語無いようにしてるのに、目の前に思いっきり日本語あって、ほんまに。大概ボキャブラリーが少ない方は「たたかうって書いてるぅ〜、じゃー他できるんですか?」って言うんですよね、「動くわけないやん」ってめっちゃ思うんですよ、ほんま。

デリヘルくん

(笑)

ユタカ

ほんで「たたかうしか無いんですか?」って言うから「どうするってまず書いてるやん、選べんねん」って。「たたかうって何ですか?お酒飲むんですか?」って言うから「どうぞー」って。「ぼうぎょって何ですか?」つったら「黙るってこと」

デリヘルくん

(笑)

ユタカ

「(はなす)は話すことやで、(うなずく)はこっちが一方的に話たことに対して頷け」って「じゃーにげるは何?」「お会計〜!!」って(笑) でもこれ見てお客さんがテンション上がってくれて、笑ってくれたらそれでいいなとは感じるので、そんなんですね。メニューもしょっちゅう変わります。

デリヘルくん

中身も?

ユタカ

中身も変わります。中身も読んでちょっとクスっとしてもらえるように変な書き方とかしたりしてます。お酒のところも、ソフトドリンクのところも。ずっと飲食をやってたので、メニューとかがないと不安になるんですよ。お会計いくらになるんだろうとか、特に初めてゲイバー行く人とかって思いません?怖いから1杯で帰ろうと思った時に、大体1800円くらいで、「1杯1800円なんだ…じゃー2杯飲んだら3600円だ」って思ったりもするじゃないですか。でもそういうのって恥ずかしくて聞けないってなった時に、メニューがあったらいいなと。メニュー見てたら「なんか飲む?」って聞かれるじゃ無いですか、でも若い子とか、手持ちない子とかって計算してんねん頭の中で、恥ずかしいけど。声かけられたら言わなきゃって、今はいらないってあんまり言えない子もいるので、言えない人とか、マイノリティの人の方に寄せていこうと思って。だからメニューもいっぱい変な事書いてるんで、メニュー読んでるんですって逃げれるじゃないですか。

デリヘルくん

あ〜、なるほど!

ユタカ

だから基本的にそういった逃げ道が沢山あるようにはしてます。スタッフの紹介文とかあるんですけど、イラストでキャラクターにしてて。飲み屋さんに行ってて、こいつ誰やったっけって思うことって無いです?でもすごいしゃべってるんですよ、1杯どうぞも言ってるんですよ。でも誰やったっけ…って。それってすごいストレスじゃないですか。その子にも気を遣うじゃないですか、さんざんしゃべってたのにってなるから。そう言うのも無くすために、こういうの(紹介文とイラスト)書いたら、お客さんがしんどく無いでしょ?

デリヘルくん

そうですね。

ユタカ

こっちは名前覚えるのも当たり前やし、仕事やから基本やけど。お客様って従業員の名前覚える必要は無いから。と思ってそういう感じで。変なこといっぱい書いてるでしょ?英語読みの日本語にしてるんですよ。そういうの見ながらクスクスしてたら、こっちも声かけなくていいじゃないですか。頭の中で計算とかしてても恥ずかしくないでしょ?なのでしょうもないこといっぱい書いてます。スベるような一言。

デリヘルくん

でも良いですね!デザインもキレイですね。誰が作ってるんですか?

ユタカ

うちイラスト全部僕が描いてるんですよ。

デリヘルくん

え〜!そうだったんですか?グッズとかも?

ユタカ

はい。グッズは普段使いがテーマで、制服もそうなんですけど。制服には全員の誕生日の日にちを入れてます。

デリヘルくん

え〜!すごい!!

ユタカ

なので、2日が誕生日の子は「02」とか、11日の子は「11」とか。それぞれスタッフの日にちを入れてます。No.みたいに。

Q.今、お店で(または個人的に)流行っている事はありますか?

ユタカ

なんやろ…。この質問を事前に聞いてた時に、仲の良い子に相談したんですよ。何がある?って聞いた時に「どんぐり拾いって言いなさい」って言われて、なんでやねんって思いながら。ぼく最近どんぐりって呼ばれるんですよ。目がどんぐりみたいにちっちゃいから(笑) ほんまに、どんぐりって呼ばれてて、仲の良いお店の人たちにも言われてて。あまりにも言われるから、最近自分でもどんぐりって言ってるんですけど。だから(流行ってることは)どんぐり拾いです…。

デリヘルくん

誌面に載りますけどいいですか?(笑)

ユタカ

そうなんですよね、だだすべりやんけと思うから、でも流行ってるものって何かなぁ?ゲームもそんなせぇへんし…。メニュー開発かなぁ?試作ばっかり作ってます。だから試作作ってる時に来た人って、ずっとタダでもらえます。

デリヘルくん

えぇ〜!すごい!!

ユタカ

ぼくここのお店で出してるメニューほぼほぼ食べてない(笑) パンも嫌いだし。

デリヘルくん

(笑)

ユタカ

あんまり好きじゃない、米派で。甘いドリンク出してるじゃないですか?甘いもん嫌いなんです。太ってるのに(笑) これみんなに言うとめっちゃ笑うんです「嘘やん」って。フローズンとかも試作で作るんですけど、僕一口二口飲んだらいらんくなって、なのでお客様に「美味しいかな?」みたいな。「美味しいと思う」「ほんま」って、ほんまにそんな感じでやってるんです。

デリヘルくん

味見してもらってるんですね(笑)

ユタカ

これに800円出せる?とか、正直に言ってって言ったりすると「ん〜」ってなったら、じゃーこれを足そう、あれを足そうってもう一回作るみたいな。なので流行ってるのは試作か、店内改装。店内改装もしょっちゅうしてるから。

デリヘルくん

じゃー割と苦手なものに囲まれてるって感じなんですね(笑)

ユタカ

そう!だからすごい改装するんだと思う。雑貨屋さんにも通って、うちDIYなんですよ。これ(カウンター)も手作りなんですよ。

デリヘルくん

え〜!

ユタカ

デッキも全部。増築とかもしたりします。コロナで休業してる時に、ちょっとデッキ部分を増築して、来たお客さんに喜んでもらうように。とにかく還元せなあかんと思ってるんで、お客様には基本的に。人様のものをいただいている期間が長かったので。ちょっとでも還元はしないと。なので去年のメニューはめちゃくちゃ豪華でしたよ。フローズンとか果物砕いてその上から果物入れるとか。なんでもしてました。

デリヘルくん

すごいサービス!

ユタカ

サービスではなくって、返さないと。もらってばっかじゃないですか?給付金とか。もちろん(お店の)維持があって、国からいただいてるんですけど。でも僕らだけじゃなくて、もっと苦しい方は沢山いるから。その中でお店も閉めて、何もしないのってあかんなと思って。じゃぁメニューを考えようとか、お客様に何か返せるものは無いかと思って、鞄とか作ってました。店内にも飾ってるんですけど、あとはブランケットとか作ったりして。

デリヘルくん

それも手作りですか?

ユタカ

バカなの?

デリヘルくん

あ、デザインをしたってことですね、びっくりした(笑)

ユタカ

それを作って、一見さんでも基本的にうちに来たお客様には3種類の中から1つプレゼントってことをやってました。

デリヘルくん

えぇ〜!すごい!!

ユタカ

そういう感じで還元をしないとバチが当たると思って(笑) 今でも何でもひょいひょいあげます。サコッシュ欲しいって言ったらサコッシュもあげるし、タオル欲しいって言ったらタオルもあげるし。

Q.ママになったキッカケは?

ユタカ

(以前)働いてたお店で、ずっと頑張ろうと思ってたんですけど。35歳の時にママの意見と自分の意見が合わなくて、基本的にママの意見が大事なんですけど。でも僕が譲れないものがあって、その時に一緒に働いてたスタッフが一緒に(お店を)やろうって行ってくれて。元々お店出したいって言ってたんですよ、ぼくがお店出したら一緒に働いてなとも言ってたんですよ。それでぼくについて一緒にやってくれてたんですけど、その子が「いつまで俺待てばいいの?」って言ってくれて。そこのお店で働くモチベーションがなくなってるのも何かの思し召しじゃないけど、あって。それでお尻を叩いてくれて、じゃぁやろうか!って言って、その子にいっぱい助けてもらってお店を開けました。まぁ僕のパートナーにもすごい助けてもらって、今でも助けてもらってるんですけど。でも、その子は僕のせいで辞めちゃったんですけど。僕が追い込みすぎて、過度な期待をしすぎたんですよね、きっと。雇われてる同士なら許せることも、雇い主と雇われた側だと熱意の差が生じてしまって、僕がすごい彼に色んなことを言って、傷つけてしまって辞めちゃったんですけど。でもその子のおかげですね。それがキッカケ、本当に。いつまで待てばいいの?じゃーやるわ!って、誕生日だったんですよ(笑) そういうのもあって、頑張ろうって。すごいその子には申し訳ないなっていうのと、ほんまにありがとうしかないんですけど。多分もう伝わらないんで、完全僕のことブロックしてるから、まぁしゃーないなって。なんかそんなんです。

Q.ママとして大事にしてることなどありますか?

ユタカ

えー、わからん。偉そぶってない!えーわからん、なんやろ?あ、一番頑張る!かなぁ?一番飲むとか、一番しゃべるとか、そういうことじゃなくって、一番頑張らないといけない。汚い仕事も自分がしないといけないと思うし。作業も自分が一番しなあかんと思ってます。だからぼくたまにスタッフと間違えられますよ。うちのスタッフが入ってる時に、そこそこ洗い物があったり、フローズンとかホットサンドとか作ってたりすると、お客様に褒めてもらえる時がある(笑)「よく働くスタッフさんね〜」って「ありがとうございます」って普通に答えてると、うちの店子が笑いながら「ママです(笑)」って。



デリヘルくん

(笑)

ユタカ

でもそういう時って一番嬉しいです。スタッフってポイントでしか入らないから、入ってもらった時にその子が伸び伸び自由にやってくれたら、お客様ってその子に会いに来てくれてると思うから。仮にぼくに会いに来てくれる人って、平日に来てくれたりもするし、週末しかこれないお客様もいたりもするんですけど、基本的にはうちは週末はスタッフがメインだと思うので。スタッフが伸び伸びと楽しく仕事ができるのがいいかなと。あとはお客さんが自由に楽しめるように秩序の中できちんと自由があるっていう風に心がけてはいますけど。そこは大事にしてます。別に急にお手洗いから出てきたら全裸で出てきたこともありましたし、それはそれで面白いやんみたいな。周りが笑ってればOK!でもそれが一人でも嫌だってなれば怒るけど。みんながいいって言うんやったらいいんじゃない?みたない。みんなで楽しもう!みたいな感じで。

Q.今後の二丁目に期待することは?

ユタカ

二丁目のイメージは安心して飲める街だなと思います。きっとどこの地方に行ってもゲイタウンってあると思うし、安心して飲めるとは思うんですけど、ここまで大きくて煌びやかというか、色んな店舗があって、本当にジェンダー関係なくゲイもレズビアンもストレートもトランスもニューハーフさんも女装さんも、普通に飲めてっていう世界?まぁ一つの世界が無いので、もっともっと大きくなればいいなぁとはすごく思うんですけど。大きくなっていったら色んなものが飽和されていってしまって、ルールって無くなっていくじゃないですか。だから、古き良き習慣を守っていって欲しいなって思うし、逆に古き悪き習慣もあったりするじゃないですか、そういうのは無くなって新しくアップデートしていって欲しいですけど。基本的にはもうちょっと綺麗にしようとは思います。自分達の周りだけでもいいからとりあえず。うちのビルよく(タバコの)吸い殻とか捨てられてるんですけど、例えばそれがお前の家の前やったら嫌やろ?とか。あなたのお店の前だったら嫌やんね?みたいな。でもビルの入口だから関係ないでしょってのもあったりするから、いやそうじゃなくてみたいな。なのでビルの入口掃除してます(笑) 階段掃除せなあかんから、ついでにビルの前も掃除してるんですけど。まぁ吸い殻が多い。すごい嫌で、それが無くなったらちょっと手間が減るから楽したいだけなんですけど。あとはもっと色んな人が来たらいいなと思います。安心して、色んな悩み抱えてる人も、絶対救われる一言ってあると思うんで。大丈夫やでみたいな、それでいいねんでっていう。悩まないで、すごい勇気いると思うんですけど、最初って。でも、どこかにきっと救いはあると思うんで、臆せず出てきて欲しいなとは思うけれども、間違えないようにはして欲しいな。知識がなくって損をするってことが無いように、ちゃんとした知識を持って楽しく遊んで欲しいなと思います。

Q.最後に一言。

ユタカ

4周年目を迎えました、ありがとうございます。一応ゲイオンリーなんですけど、お酒が飲めなくてもゲイバー行ってみたいって人はよかったら来て欲しいなと思います。でも階段です(笑)

デリヘルくん

ありがとうございました。

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